公認心理師(臨床心理士)による学会発表

皆さま

この9月末に開催されました、第72回日本心臓病学会学術集会において、当科の公認心理師(臨床心理士)が研究発表をおこないました。今回の研究は植込型補助人工心臓を装着された患者さんの抑うつ指標の検討に関する内容です。重症心不全患者さんで移植を待機する患者さんの多くは植込型補助人工心臓という機械を装着されます。機器の進歩により装着後の生存率は良くなっており、退院して在宅医療で移植を待機できる患者さんも多くいらっしゃいますが、長期の入院治療や入退院の反復を余儀なくされる患者さんもいらっしゃいます。いずれにしてもわが国の移植待機期間は非常に長く、この機械を長期にわたり装着する必要があり、不安を抱えての待機となることも珍しくはありません。こういった患者さんへの心理的支援が重要であることはこれまでにもお伝えしてまいりましたが、今回は心理師による研究成果を発表することができました。今後ますます心理的支援に関する活動も発信していきたいと思います。