保護っこミクちゃんのこと

長野市内の公営住宅の団地内で雄雌避妊手術しないで飼っていた年配の方がいました。メンバーの一人が近所だったことから何度も注意したのですが、案の定4匹生まれてしまいました。それが3年前の2月の事です。
うち2匹は里親さんにもらわれましたが、どうしても2匹を残してほしいという事になったので、飼育方法など常に指導していたのですが、ずさんな飼い方、でたらめな飼育からとうとう、この春ころ、5階のベランダから下へ落とされてしまいました。

敗れた網戸を登っていたのかそのまま落っこちたと言う事です。それがミクちゃんです。ミクちゃんは前足を骨折してしまいましたがお金がないからと放置、メンバーが見かねて病院に連れて行って手術しました。そして2度とあんな家には帰したくないという事で、こちらに引き取ることになりました。一時預かりさんが手いっぱいだったことから一般の方の協力を得て臨時の一時預かりをお願いすることになりました。一般の方の協力は大変ありがたい物です。
ですが、その家ではどうしても手放したくないとのことでしたので、飼育方法がでたらめな事、ペット不可のアパートであることからメンバーが説得、今年の夏には会の方で作成した取り決め書というか、誓約書を持って行ってメンバーのご主人にも立ち会ってもらい、そこにサインをしてもらいと印鑑もついてもらいました。その内容は、「ベランダのリフォームとトイレや餌、飼育方法の改善をしなかった場合はミクちゃんはこちらで引き取り里親募集をします」というものです、今回、内容的にはそれが当てはまりましたので、そのお宅には戻さず正式に里親募集することとしました。
このように、でたらめな飼育をする人はまだまだいます。トイレは新聞紙のみ、ご飯もペット専用ではなく昔からの猫まんま、また冬だというのに暖房もないところに放置した飼い方をする人もいます。家の中にダニが蔓延して病院通いをしてもまだ手放さない、相変わらず、外へ出しては子供を作って来る等・・・・・
こちらから何度言っても聞いてくれない人はいます。ミクちゃんの骨折もそうした中で起きた悲劇でした。
命の重さは人も猫も皆同じ、その事を理解してほしいと強く思います。