【達成御礼】ご支援くださったみなさまへ

こんにちは、北朝鮮帰国事業原告団5名です。

北朝鮮帰国事業裁判のために、皆さまにクラウドファンディングのお願いをしておりましたところ、無事最終日の午後になってから、目標を100％達成することができました。あと1日という時点で、200万円代でしたが、最終日に驚異的な追い上げで、300万円を達成することになりました。ご協力いただいた皆様に、感謝し、心から御礼申し上げます。

北朝鮮政府を訴える史上初の裁判となる北朝鮮帰国事業裁判。つまり、日本の裁判所は一度も北朝鮮政府を被告とする裁判を扱ったことがないわけでして、実に多くの法律上の壁が予想されます。

しかし、今から約60-50年ほど前に、「地上の楽園」という宣伝に騙されて北朝鮮にわたってしまい日本へ戻ることを許されなかった9万3千人の無念を晴らし、北朝鮮に今も閉じ込められている「帰国者」とその子孫たちを助けるためには、この難しい裁判に勝訴することが必要だと確信しています。

私たちのほんの近くの国北朝鮮では、実に多くの人々が飢餓で命を落としました。私たち原告は、北朝鮮の路上に転がっている死体をたくさんみました。

政府に都合が悪いとみなされた者は政治犯として収容所や拘留施設で拷問を受け、人間として扱われることなく命を落としていきます。脱北者はその場で射殺されるか、逮捕されたのちに処罰されます。

有り得ないようなことが当たり前に起こっているのが、北朝鮮という国です。私たち日本からの「帰国者」やその子孫は、資本主義国から来た人間ということで、特に差別されています。

北朝鮮に残る帰国事業の被害者を助けるためには、日本政府そして国際社会の力強い後押しが必要です。今は日本社会でさえ、帰国事業のことを忘れています。北朝鮮で苦しむ被害者のことを思い出す人もいません。

私たち原告は、皆様の温かいご支援をかてとして、この裁判に勝訴するため全力を尽くします。第一審東京地裁の判決は、2022年3月23日（水）午後3時と指定されました。どうか皆様、私たちの裁判の行方にご注目をお願いいたします。

私たちは勝訴に向けて尽力しますが、それだけがゴールではありません。私たちが続けている正義を求める長い旅路のひとつの通過点だと考えています。その勝訴をてことして、日本政府にも救済に向けた尽力を依頼したいと考えています。そして最終的には、国際社会に立ち上がってくれることを期待しています。

改めまして、皆様の温かいご支援に心から感謝申し上げます。

北朝鮮帰国事業裁判原告5名より