これまでの経緯について

改めて、今回のクラウドファンディングを始めるに至った経緯をお話しさせてください。

 

わたしたちの愛犬「おもち」は、まだ1歳半という若さで腫瘍が見つかりました。

腫瘍に気付いたきっかけは疲れやすくなったことです。

7月上旬に大好きだったお散歩もすぐに疲れてしまうようになり、病院にいきました。

かかりつけの病院では特に悪いところは見当たらず様子見と診断されましたが何か異常を感じ、少し大きめの病院を受診。

ヘルニアが疑われ、CTとMRIを撮ったところ胸に大きな腫瘍がみつかり、胸腔鏡手術による組織検査を行いました。

検査に時間がかかってしまっている間に症状は悪化して夜も眠れず、2週間後には後ろ足が動かなくなりました。

最初はなんでもっと早く気づけなかったんだろうという後悔となんでおもちが、、、という信じられない気持ちで、ただただ元気に走り回っていた日々とのギャップに戸惑いましたが、それでも「おもちにとって一番幸せな選択を」と、家族でたくさん話し合ってきました。

 

7月24日。

おもちの組織検査の結果が「リンパ腫」と告げられました。

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になり、

それでも「抗がん剤で治るかもしれない」という希望を信じて、すぐに抗がん剤治療を始めました。

 

ところが、詳しい染色体検査の結果、病名は「未分化神経外胚葉腫瘍」。

とても珍しく、治療の難しい腫瘍でした。

抗がん剤での寛解を目指していた私たちにとって、その現実は受け止めきれないほど苦しく、

何度も涙が止まらなくなりました。

 

主治医と話し合いを重ねる中で、おもちには強い下痢や褥瘡（床ずれ）も出てきてしまい、体の負担を考えながら次の治療をどうするか悩み続けました。

 

9月3日、セカンドオピニオンとして大学病院を受診。そこで放射線治療を受ける決断をしました。不安もありましたが、「少しでも治る可能性があるなら」——その一心でした。

 

今、おもちは放射線治療をはじめ、少しずつ腫瘍が小さくなり呼吸がしやすいのか穏やかな時間を取り戻しつつあります。

食事も楽しめるようになり、車椅子をゲットしてからは遊ぼう！お散歩行こう！と、ニコニコな笑顔で話しかけてくれ、一生懸命頑張ってくれている姿に感謝の気持ちがあふれます。

このクラウドファンディングは、そんなおもちの治療とケアのために立ち上げました。

珍しいからこそ腫瘍の診断がなかなか進まず開始までに時間がかかってしまい、治療が最終段階に近づいた中での募集になってしまいましたが、これまでの経緯と、支えてくださる皆さまへの感謝をお伝えしたくて、今回の報告を書いています。

 

これまでおもちを見守ってくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

今後も、少しずつおもちの様子をお伝えしていきます。

そして同じような境遇の子たちや飼い主さんに希望を届けられたら嬉しいです。

 

全力疾走中のおちゃめなおもちです！(当時9ヶ月)