【サツマイモ屋。】

一昨日巡回診療に行き、昨日は一昨日事務仕事ができなかった分慌ただしく、今日やっと書こうと思ったことを書けるので嬉しい。

なんてことはない。

サツマイモ屋のことだ。

巡回診療も終わり、その帰り道。お昼抜きでバタバタ人をちぎっては投げ、ちぎっては投げとさばいていたので、みんな腹が減った。

腹が減っては戦はできないのだが、戦のあとの腹減りなので、四の五の言わず腹を満たさなくては、次に待ち構えている戦に挑めないのだ。

巡回診療に行った場所はわが義肢装具士アシエールの故郷。だからこの辺のことは知ってるし、ほら、そういう時って自分の故郷を自慢したくなるでしょ。俺の故郷を見よって感じで。だから私も茅ヶ崎を自慢するのだ。

そのアシエールがお勧めしたここ。

店名を見ると「サツマイモレストラン」なのだ。

どうやらここはサツマイモが売りで、もちろん食事にもサツマイモが入っているし、傍らで売られているビスケットやパンにもサツマイモが入っているそうだ。

私は基本的に芋類はあまり好きではない。あの、口中の水分を奪うような触感、舌触りが苦手て、自分からは好んで手を出さない。

しかしアシエールがここを推薦するのであれば、それは素直に受け取ろう。どこに行っても名物というものは存在し、ここはとにかく店名から「サツマイモ」なのでそれに逆らうことは人道に反する。

というわけで食べた。しかし小さめのを選んで。

更に明日のためのパンを買った。

切ってみると、中にほんのりオレンジ色の一筋が見え、どうやらこれがサツマイモペースト。要するにクリームパンのクリームみたいなもので、なかなか美味しい。これは30センチくらいの長さで、値段は50円程。

レストランの看板にはここが誇るサツマイモが描かれていて気合が入っている。

ルワンダ語でIkijumbaはサツマイモで、店名はサツマイモ立ち止まり休憩所的なニュアンス。こういう捻りのないネーミングは好きだ。ここで洒落感を出して「スイートポテトカフェ」なんて付けたら、私は入らない。どこまでも洒落っ気には抵抗する。

ごちそうさまでした。