【第10弾】歌舞伎や映画、フィルムがつないだ記憶を遺す。

支援総額

3,126,000

目標金額 2,500,000円

支援者
284人
募集終了日
2021年10月27日

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2022年08月30日 09:54

9-10月の閲覧室ミニ展示「日本映画を走る列車 -鉄道開業150年」

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

2週間の館内整理休館を終え、8月29日より開館いたしました。引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前日までのご予約制など対策を講じた上で開館しております。ご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

詳しくは当館HPの「現在のご利用について」のページをご覧ください。 https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/220606.html

 

さて閲覧室の新しいミニ展示が始まりましたのでお知らせいたします。9-10月の閲覧室ミニ展示は「日本映画を走る列車 -鉄道開業150年-」です。
本年は、明治5年[1872]年10月14日に東京新橋と横浜間を結ぶ鉄道が開業してから150年目の節目を迎える年です。鉄道は戦前よりさまざまな日本映画に登場してきました。今回の展示では、鉄道や駅、列車が登場する日本映画作品を中心に、かつて映画館の館内に貼られていた「ロビーカード」と呼ばれるカラースチール写真や、台本、プレス、プログラムなど計21点の資料を展示しています。

今回の新着情報では、昭和初期の映画『大都会 労働篇』(1929年牛原虚彦監督)の資料をご紹介します。
 

左:雑誌『蒲田』1929年6月号。表紙は機関車の正面を背に写る『大都会 労働篇』主演の鈴木傳明
右:『帝国館ニュース』No.8(1929年5月3日発行)表紙裏掲載の『大都会 労働篇』の近日公開を伝える宣伝広告。
鈴木傳明、田中絹代ら出演者の後ろに機関車が写る


『大都会 労働篇』は、困難に見舞われながらも最新式電気機関車を発明するひとりの機関手の姿を描いた作品で、明朗な蒲田映画を得意とした牛原虚彦監督がメガホンをとりました。当時の松竹蒲田映画の大スター、鈴木傳明が主演の機関手を演じ、日本映画を代表する名女優田中絹代もヒロインとして出演しています。『キネマ旬報』334号(1929年6/21発行)の「日本映画批評欄」には、「映画中随所に見られた機関車の疾走は、そのテンポ、そのカッティングによって甚だ映画的なる興奮を感ぜしめて良かった」との批評が書かれており、鉄道が映画の重要な要素となっていることがわかります。


 

『帝国館ニュース』No.11(1929年5月25日発行)

 

また、上の写真は『帝国館ニュース』No.11(1929年5月25日発行)です。『帝国館ニュース』は、松竹直営の浅草の映画館「帝国館」で発行していたプログラムで、当時は各映画館で上映する映画の情報を掲載したプログラムを無料配布していました。
「今週の番組」として、見開きで『大都会 労働篇』のクレジットなどが写真とともに掲載され、梗概には「積年の苦心こゝに酬いられてその最新式機関車は積雪丈余の鉄路を猛進するロータリーとなった」とあり、映画の内容について詳しく知ることができます。

今回の展示では、『蒲田』1929年6月号を展示しております。『帝国館ニュース』は展示しておりませんが、閲覧室でお読みになれますので、興味をお持ちの方は是非閲覧席をご予約のうえ、カウンターへご請求くださいませ。

 

閲覧室展示風景 左に写るのがロビーカード

 

今回の展示では、サスペンス、パニック映画、人情ドラマ、喜劇、そしてお馴染みの『男はつらいよ』など、昭和から令和まで幅広い作品の資料を展示しています。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

 

【展示作品一覧(公開年順)】『大都会 労働篇』(1929年牛原虚彦監督)/『集金旅行』(1957年中村登監督)/『張込み』(1958年野村芳太郎監督)/『山鳩』(1957年丸山誠治監督)/『大いなる旅路』(1960年関川秀雄監督)/『喜劇 急行列車』(1967年瀬川昌治監督)/『喜劇 大安旅行』(1968年瀬川昌治監督)/『男はつらいよ 望郷篇』[シリーズ第5作](1970年山田洋次監督)/『家族』(1970年山田洋次監督)/『約束』(1972年斎藤耕一監督)/『砂の器』(1974年野村芳太郎監督)/『新幹線大爆破』(1975年佐藤純彌監督)/『皇帝のいない八月』(1978年山本薩夫監督)/『銀河鉄道999』(1979年りんたろう監督)/『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』(1981年熊井啓監督)/『シベリア超特急』(1996年Mike Mizuno(監督)/『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年降旗康男(監督)/『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010年錦織良成監督)/『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年三宅喜重監督)/『僕達急行 A列車で行こう』(2012年森田芳光監督)/『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年外崎春雄監督)

 

展示期間:2022年8月29日~10月26日/於 閲覧室
展示場所:松竹大谷図書館 閲覧室
※展示は予約なしでご覧いただけます(状況によっては、入室をお待ち頂く場合がございます)。
※開館日につきましては、状況の変化にともない変更の可能性があります。随時当館のホームページをご確認下さい。また、お電話でもご案内いたしますのでお問い合わせ下さい。
松竹大谷図書館
℡ 03-5550-1694(平日:10時より17時)
松竹大谷図書館の開館日はカレンダーでご確認下さい。

リターン

3,000


alt

活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

申込数
57
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
 映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!

申込数
109
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

3,000


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

申込数
57
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
 映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!

申込数
109
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月
1 ~ 1/ 6


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