音楽への目覚め

　子どもの頃の音楽の目覚めは、家にあったアンディーウィリアムスAndy Williamsのクリスマスアルバムでした。父が音楽好きで、家に帰っては常にレコードを聴いていました。私も家にあるレコードを片っ端から聴いていましたが、その中でも一番のお気に入りはアンディーのクリスマスアルバムでした。特に「そりすべりSleigh Ride」（Andy Williams　Sleigh Rideで検索すれば、youtubeで聴けますよ）のアレンジが秀逸なのです。子どもながらにかっこいい！！と思っていました。古き良き時代のアメリカのビックバンドジャズの響きが好きでした。今回もそんな匂いのする楽曲は「ポストマン」です。「ポストマン」をみんなが歌って踊っているのを聴くとウキウキします。周りで聴いているキャストも自分が担当するナンバーでないにも関わらず口ずさんでいます。

　今回の作品の音楽はビッグバンド風であったり、マーチ（これは朝ドラのエールの古関裕而の影響ですが）であったり、現代音楽（武満徹風）であったり、様々なジャンルの音楽が登場します。統一感のないように思えますが、それぞれが有機的に絡み合うように作っていますので、ご期待ください。

　香川県で、１００万人のサイレントナイトというイベントがありました。香川県の人口は、ほぼ１００万人、サイレントナイトをラジオで流して、みんなで一緒に歌いましょうという企画です。伴奏（ビッグバンド風ではない）を依頼されて作りました。自分の音楽の目覚めであったクリスマスキャロルを担当でき光栄でした。

　今回の公演は１２月２７日。クリスマスは終わっています。劇団の子どもたち、ご覧いただける子どもたちにとって今年のクリスマスが素敵な思い出になりますように。