とめはね

　今回６年生の役の名前に書道の筆づかいの名前を付けています。とめ（留美）はね（小撥）払い（原井）点（天）折れ曲がり（曲子）結び（結）です。

　ドラマの設定では、書き方教室にいって文字の書き方を習うですが、その時の歌「とめはね」の中に、それぞれの書き方のイメージを入れました。学校では、

とめ　トンスーピタ　はね　トンスーピタ　ピョン　はらい　トンスーピタ　シュー　

てん　スーピタ　おれ　トンスーカクシュー　まがり　トングググー　

というように教えるそうです。確かに感覚的に分かりやすいですね。

　これを教えてくれたのは高校時代からの友人、O氏。彼自身優れた書家であり、日本中の学校で使われている書写の教科書の執筆者でもあります。今回「海色のインクに恋して」というチラシ・ポスターの文字も書いてもらいました。

　また特攻隊員の遺書も書いてもらいましたが、こっちは万年筆で書いてもらいました。ペンでありながらとめはねが表せるのは万年筆だからです。

　彼の家からの帰り際に「主人公」という書をもらいました。誰もが自分の人生の主人公という意味の禅の言葉です。舞台に立つ人間としては、誰もが主人公という気持ちで臨んでいます。ひとりひとりが主人公として輝く姿をご覧ください。