ジャパン・ハウス ロサンゼルス上映終了のご報告

10月8日ジャパン・ハウス ロサンゼルスでの上映は、ハリウッドのイルミネーションが輝き、三日月が浮かぶ夜7時から満席のお客様を迎えて始まりました。

 

アカデミー賞授賞式のレッドカーペットが敷き詰められるドルビーシアターと同じハイランドセンター内にジャパン・ハウス ロサンゼルスのシアターがあり、1年前からオファーしていたハリウッドでの上映が実現いたしました。

 

上映後は、長年日本とアメリカの文化交流に携わる海部優子館長によるモデレーターと通訳で、茂木綾子監督のメッセージを読みげていただいた後、映画製作の動機、撮影地やご出演いただいた方々との出会い、海外上映での各地での反響などお話をさせていただきました。

 

Q&Aでは、「同じ文様が違った文化圏で生まれているが、それら文様の意味も同じなのか」と質問をいただきました。例えば渦巻き文様は、自然や植物の形、宇宙の摂理から生まれたものも多く、その文様にまつわる各地に伝わる物語も似通っていることから、文様が発生した理由や意味も近いのではないかとお答えしました。他にも、これからも考えていきたい大変重要な視点をたくさんいただきました。

ご来場の皆様に、アンケート用紙に感想を書いていただきましたので、集計が届きましたら、またご報告いたします。

 

ロサンゼルスの街の壁にはグラフティーが溢れ、先住民の文様やメキシコのタイルが看板や建築を飾り、多様な文化と民族がパッチワークのように共存しています。

今回の上映で、遥か遠い太平洋の東西の端でも、文様に対する思いが近いことを実感いたしました。

映画を鑑賞した皆さんは、もしかしたら身の回りにある文様を少し違った眼で見るかもしれないと想像しています。

上：壁に描かれたグラフティーとユニオン駅の空調グリル　下：地下鉄ユニバーサルシティ駅の壁面デザイン

 

 

映画にもご出演いただいた「となみ帯」さんのご協力で、今回、南蛮七宝のお着物と光琳大波の帯で参加させていただきました。また祇園「北川半兵衛」さんに提供いただいた抹茶チョコレートを、緑茶と一緒に会場の皆様に召し上がっていただきました。

海部陽子館長と、となみ帯さんのお着物と帯。　　　　　　　

北川半兵衛さんの香り立つ抹茶チョコレートには英文のご案内をお配りしました。

 

 

皆様のご支援のおかげで今回も上映会に参加することができ、次の海外上映に繋がる方々との出会いをいただきました。これからも文様の輪が広がるように上映活動を続けてまいります。

引き続き、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。