理研の貴重資料紹介（2）｜ネーヤ型放射線測定器

理化学研究所のクラウドファンディングを応援いただきありがとうございます。

本日9:00までに45人の方から1,892,000円のご支援をいただきました。たくさんの応援、心より感謝申し上げます。

理研が所蔵する貴重資料の中で「理研の研究成果が日本の暮らしや社会に貢献したもの」をご紹介します。2回目は「ネーヤ型放射線測定器」です。

ネーヤ型放射線測定器

ネーヤ型放射線測定器は、米国のMillikan（ミリカン）とNeher（ネーヤ）によって開発された野外用宇宙線電位計です。仁科芳雄（1890-1951）が1936年製作を依頼しました。仁科は、皆既日食と宇宙線の関係、清水トンネル（上越線）で800ｍ（水深換算）まで宇宙線がきていることを確認しました。

その後、ネーヤ型放射線測定器は他の測定器による方法に移っていきましたが、1945年8月に広島、長崎に原爆が投下されると、同測定器による放射線の強度測定により放射線被害調査などに活躍しました。現在は、東京スカイツリーの展望デッキに展示されています。