鉄道風景を日本画で！！棚町宜弘さんからのメッセージです！！

　鉄道風景を日本画で描き、日展などで数多くの受賞もされている棚町宜弘さん。今回、本プロジェクトへの応援のために、初挑戦となる「出雲坂根の風景」を描いていただきました。この作品、リターン品のポストカードに使わせていただくと共に、原画は「鉄道漫画展」会場に展示予定となっておりますので、ぜひ現地で見ていただきたいと思います。そんな棚町さんより本プロジェクトへのメッセージが届いておりますので、ここにご紹介したいと思います。

 

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　木次線と出雲坂根のスイッチバックの存在を知ったのは小学3年生の時。当時少年の間でブームであった「全百科」のシリーズで「国鉄全線全百科」というのがあり、暇さえあれば丸暗記するくらい熟読していました。その中でも特に印象に残っていたのが出雲坂根駅付近に展開する「三段スイッチバック」。かつては陰陽連絡幹線の使命を持っていた木次線も時代の流れと共にその使命は終えています。しかし、この素晴らしい自然環境下で鉄道遺産として歴史的価値のあるこれらの設備は観光鉄道としての潜在的価値がかなりあるように思えてなりません。皆さんと共にその活路を見出していきたいものです。

　今回、この全国的に見ても特徴的な三段スイッチバックの妙を表現するために絵画ならではの特権を駆使し、実際には樹木に覆われて部分的に可視の範囲ではない線路部分も樹木を低めに描く事で大凡画面上に入れてみました。比較的落葉樹の多い周辺の山々は最も美しく見える新緑の時期を選択したところにもご注目ください。＜棚町宜弘＞

　

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棚町宜弘　日本画家

1971年愛知県名古屋市生まれ。1998年多摩美術大学大学院修了。日展をはじめ各展で活躍。2022年は、秋（10月〜11月）開催の「日展」（国立新美術館）に出展、10月22日(日)～11月27日（日）には、山梨県南部町立美術館にて個展開催も予定されている。

 

HP「日本画家　棚町宜弘」

 

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▲「斜影」2021年日展特選受賞作　

 

▲「暁光の旋律」2020年日展出品作

 

▲「海径を往く」2017年日展出品作