眼鏡産業の背景・課題

今回のプロジェクトは沢正眼鏡だけでなく、地域と産業の持続を目的としています。

 

その目的に至った経緯と今回のプロジェクト以外に沢正眼鏡で行っている活動についてお伝えしていきます！

情報シェアハウスの整備を行うだけで地域と産業の持続が叶うわけではなく、その他さまざまな活動によって実現できるものだと考えています。

 

 

今回は、眼鏡産業の背景・課題についてお話します。

 

鯖江の眼鏡は世界三大産地のひとつで、国内眼鏡フレームの生産の95％が福井で生産されています。労働人口の6人に1人が眼鏡従事者というまさに、眼鏡のまちです。

 

 

沢正眼鏡においても、9名の従業員は車で10分圏内に住まいがあり、地域に住んで地域で働いています。従業員の人たちが、沢正眼鏡で働いているのは、地縁血縁による理由が大きいのです。

 

言葉では理解できますが地域産業とは、このように地域の人たちによって支えられていることを改めて感じます。

世界で販売されている高級ブランドも地域の人たちの手によって生まれているのです。

 

鯖江の眼鏡は古くから分業制で行われており、200を超える工程をそれぞれの事業所が担って、最終的に一つの眼鏡が出来上がります。

それぞれの工程で高い技術力により、高い品質の眼鏡をつくっています。

しかし、この生産システムを続けていくことが難しくなってきています。

 

沢正眼鏡の従業員の平均年齢は60歳と、高齢化が激しくなっています。

また、職人気質の労働環境などにより産業に入りずらく、新たな担い手が生まれにくい状況となっています。

 

そして、この問題は沢正眼鏡だけでなく眼鏡産業全体の課題となっています。

分業制のため一つの工程の生産量が減ると眼鏡産業一体の生産量の減少となり、現在でも慢性的な納期遅れが発生しています。

 

 

このように、鯖江の眼鏡産業は地域の人たちの技術によって分業制で高い品質の眼鏡を生産してきましたがその結果、地域の少子高齢化に伴い産業の高齢化、担い手不足という課題が発生しています。

 

そこで私たちは、地域と産業が密接に関係しあっていると考え、地域と産業について以下のことを取り組むことを決めました。

内容については次回、詳しくお伝えいたします！