クラウドファンディングが終了しました

ご支援者の皆さまへ

 

　「戦没学生の音楽作品よ、甦れ！いま戦争の記憶を語り継ぐ」のクラウドファンディングの支援期間が、昨日の23：00を持って終了しました。皆さまの熱い応援のおかげをもちまして、当初の目標金額1,500,000円に対して、最終的な支援総額は2,112,000円に達しました。「戦没学生のメッセージ」プロジェクトにいつも変わらぬご支援をくださった皆さまに、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

　これからはひとつひとつ皆さまとのお約束を果たしてまいりますが、のっけからひとつお伝えしなければならない重要なお知らせがあります。それは8月7日(金)に予定していた「戦後75年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」の開催を、一年延期することにしたことです。その経緯は次の通りです。

 

◆コンサート延期のお詫びとお知らせ

　今、新型コロナウイルスによる感染症が世界中を襲っています。日本は少し落ち着いてきているように見えますが、海外に目を転じれば1日の新規感染者数が13万人を超え、パンデミックは一向に収まっていません。

　そんな中、日本でもさまざま休業要請が徐々に緩和され、ようやく経済が動き始めました。しかし、残念ながら芸術の分野での動きは遅れています。それはひとつには、ご来場いただくお客さまの安全確保のために、劇場側が講じなければならない感染防止対策の厳しさがあります。そしてもうひとつは、楽器を演奏することでの感染リスクが指摘される中、演奏者側の安全・安心の担保が難しいからです。

　本番まで2か月を切りましたが、現時点でも8月にコンサートを予定通り開催できるかどうか見通しが立っていません。練習期間などの時間的なことを考えると、これ以上結論を先送りすることができないと判断し、延期を決定しました。予定通りにコンサートが開催できなくなったことをお詫び申し上げます。

　今回のクラウドファンディングは「戦後75年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」の開催資金を集めるためのものでした。コンサートの開催はご支援者の皆さまとの約束であり、必ず開催します。ただその時期が一年先であることについては、長いと思われるかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの影響が長期間に及ぶと予想されること、またプロジェクトの性格上、やはり「終戦記念日」に近い時期での開催が望ましいと考え、思い切って一年延期することにしました。楽しみにされていた方には長いことお待たせすることになって申し訳ありませんが、どうかご理解のほどお願い申し上げます。

　その代わり、今年の11月29日(日)に感染症の状況が許せば、本プロジェクトの重要な活動の一つである「アーカイブ推進コンサート」を、藝大内で開催するつもりです。そしてここに、クラウドファンディングで10,000円以上のご支援をいただいた皆さま（ただし、「コンサート不参加」のコースを選択された方を除く）をご招待しようと考えております。ギフトの実行が、当初の予定とは異なるスケジュールになってしまいますが、どうか悪しからずご了承のほどお願い申し上げます。

 

「戦没学生のメッセージ」プロジェクトリーダー　大石　泰