「焙煎やってみたい」から3年。"シェアロースター"が紡いだ物語

こんにちは。NO WAVE COFFEEのtatsukiです。オンラインでのコーヒー販売、焙煎機のシェアサービス「シェアロースター」の運営、そしてCAMPFIREのパートナーとしてクラウドファンディングの無料サポートを行なっています。

小さな灯火から始まった挑戦

3年前、ひとつの思いがこのプロジェクトの種となりました。

「焙煎してみたいけど、場所もきっかけもない」

これは、かつての自分自身が抱えていた悩みでもありました。

だったら——自分がその場所をつくろう。
そして、どうせ始めるなら、当時暮らしていたシェアハウスの仲間たちと一緒に形にしたい。

そんな思いを胸に、CAMPFIREでプロジェクトを立ち上げたのが「シェアロースター」の始まりです。不安がなかったと言えば嘘になりますが、それ以上に「やってみたい」という情熱の方がはるかに大きかった。

あの時、背中を押してくださった支援者の皆さん、心から感謝しています。

誰かの「やってみたい」を受け止める灯台として

最初は純粋に、自分と同じ思いを持つ人たちの手助けになればと考えていました。

しかし気がつけば、
・間借り営業をしている方が活用してくれたり
・ここでの経験をきっかけに自分のお店をオープンした方が現れたり

単にコーヒーが好きで焙煎を試してみたい方から、
「コーヒーを本気で仕事にしたい」と志す方まで。

この小さな場所が、様々な想いが交差する結節点になっていることに、深い喜びを感じています。

細く、しかし確かな歩み

爆発的に広がったわけではありません。
それでも、今なお誰かが大切に利用してくれている。
この3年間、途切れることなく続けてこられたこと自体が、私たちの小さな誇りです。

そして興味深いことに、この間に都内では同様のシェアロースター的な場も増えてきました。
これは「競合が増えた」というより、「志を同じくする仲間が増えた」という感覚です。

点と点が、少しずつ線になり、やがて面へと広がっていく。
自分たちの小さな行動が、そんな連鎖の一部となれたなら、これ以上の喜びはありません。

自分自身も、着実な成長の途上で

この3年、私自身もコーヒー一筋で歩んできたわけではありません。
セミナーを開催しながら、別の仕事との両立も図ってきました。

今でも「全ての時間をコーヒーに捧げています」とは胸を張って言えません。
しかし、だからこそ無理なく続けてこられたのかもしれないと感じています。

その中でも、焙煎の研鑽はずっと怠らずに続けてきました。
当初よりも確かな技術と感覚を身につけ、「これが私の焙煎です」と自信を持って提供できるようになってきたと実感しています。

小売部門も、今後さらに拡充していきたい。
小さな歩みかもしれませんが、これからも着実に成長を続けていければと思っています。

改めて、支援者の皆さまへ

あの時、私の背中を押してくださったおかげで、今の全てがあります。
始める勇気をくださり、本当にありがとうございました。

これからも華々しい展開ではないかもしれません。
しかし、コーヒーを通じて誰かの「最初の一歩」に寄り添い続けられるよう、この道を歩み続けます。

また何処かで、香り高い焙煎の香りとともにお会いできることを、心より楽しみにしています。