■新型コロナウイルス流行により変わった人々の生活

クラウドファンディングを開始して1週間が経過しました。
皆さまからの温かい応援により、目標金額の28％(1,136,000円、8月25日現在)に到達しました。ありがとうございます！

 

さて、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスはここカンボジアでも大きな影響を与えています。

 

カンボジアの累計感染者数は8万9000人を超え、わたしたちシェアの活動地があるプレアビヒア州の累計感染者数は899人（8月22日現在）です。プレアビヒア州はタイとの国境沿いに位置していることもあり、出稼ぎから戻ってくる人々の感染が確認される事例もあります。

この原稿を書いている8月23日朝、シェアのカンボジア事務所がある場所からおよそ1キロ離れた隣村でデルタ株が15ケース確認されたという速報が入ってきました。引き続き、感染対策を徹底していきます。

 

カンボジア政府は国民への予防接種を進めており、カンボジア事務所のある地域では8月20日から12歳以上の子どもたちへ向けた集団接種が開始されています。幸い、カンボジア事務所のほとんどの職員が4月に2度の接種を受け、先日3度目のブースター接種を受けることができました。

 

 

 

村での生活はコロナ禍以降、少しずつ変化しています。
カンボジア人スタッフが活動地を訪問した際に聞いた話によると、人々は新型コロナウイルス感染を恐れて、できるだけ人が少ない畑や森林の中で過ごす時間がコロナ禍以前よりも長くなっているそうです。時には家族全員畑で寝泊まりをすることもあるのだとか。

 

調理器具や水源が家にいる時よりもさらに限られる畑では、口にできるものが限られてきます。また日中の気温は30度を超えるため、食事の保存はとても難しく、その場で作りその場で消費することが求められます。こうした状況下で子どもたちや授乳中のお母さんたちは十分な栄養を摂取することができません。

 

 

8月上旬、プレアビヒア州で新型コロナウイルス感染により家族とともに隔離施設に居た生後2ヶ月の乳児が亡くなったといニュースがありました。
死因はビタミンB1欠乏による脳症とのことでした。シェアの活動地域外ということもあり、この乳児に関する詳細は分かっていませんが、栄養状態が悪い子どもたちは、新型コロナウイルスや、その他の感染症に罹ることにより重症化するリスクがあります。

 

もしものときに助かる命であってほしい。そのためには毎日しっかりとした栄養を摂取できることが大切です。そういった状態をつくっていきたいと、今までも活動を続けてきました。引き続き、この活動の継続のために、皆様の温かいご支援と応援をどうぞよろしくお願いいたします。