日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ

日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 2枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 3枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 4枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 5枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 6枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 2枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 3枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 4枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 5枚目
日本で現存する唯一の実機「紫電改」。恒久平和を伝えるその姿を後世へ 6枚目

寄付総額

81,040,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
3,109人
募集終了日
2025年9月5日

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プロジェクト本文

2025年8月29日追記

サードゴール達成の御礼と引き続きいただくご支援について

サードゴールへの取り組みについてはこちら

 

日本に唯一残る実機・紫電改の移設に向けた本プロジェクトは、皆様からのご支援により、8月29日にサードゴールの目標金額5,700万円を達成いたしました。2300人を超えるご支援者様からの温かいご支援と、応援のお言葉に心より感謝申し上げます。

 

 クラウドファンディングは9月5日(金)23時まで続きます。以降、サードゴールの目標金額5,700万円を超えていただいたご寄付は、新設される紫電改展示館において、来館者がより深く学びを得られる環境づくりなど展示内容の充実にかかる費用として大切に活用させていただきます。

 

最終日まで、一人でも多くの方にとって、戦争の記憶や歴史の教訓、恒久平和の大切さを、紫電改を通じて考えるきっかけとなることを願っています。期間中、引き続きのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

日本に現存する唯一の実機

紫電改の姿を後世へ

 

大戦末期、苛烈を極めた戦局の中で開発され、当時の日本の航空技術の粋を集めたと言われる戦闘機「紫電改」。その「日本に現存する唯一の実機」が、ここ愛媛県に存在します。


昭和20年7月24日、空中戦の末に愛南町久良湾に不時着したとされたその機体は、昭和53年、地元ダイバーによって偶然発見され、翌年7月14日、県によって34年ぶりに引き揚げられました。以来、「戦争の悲惨さを伝える遺産として原形のまま残したい」という関係者の強い想いのもと、曲がったプロペラや無数の穴もそのままに、最低限の修復を施し、久良湾に機首を向けて「紫電改展示館」で公開され、多くの命が失われた歴史の記憶とともに、平和の尊さを今に伝えてまいりました。

しかしながら、建設から45年経過した展示館は老朽化が進んでおり、令和8年度中の建物完成を目指して新たな展示館の整備計画が進められています。


これに伴い実機の移設に向けた機体調査を実施した結果、「引き揚げ当時の原形をできるだけ保ったまま後世に伝える」という当初の方針を尊重するためには、実機の状態に十分配慮した、機体の補強をはじめとする慎重な移設作業の必要性が明らかとなり、この度ふるさと納税を活用したクラウドファンディングにより、多くの皆さまからご寄付を募ることといたしました。


戦後80年という節目を迎え、残すためだけではなく、未来にこの記憶を伝える大きな一歩を踏み出すために、今ご支援が必要です。
皆様からいただいたご寄付は、新たな展示館への紫電改の移設等に係る費用として、大切に活用させていただきます。

 

※出典:https://www.nanreku.jp/site/ainan/shidenkai-tenjikan.html

 

目次
01:紫電改の歴史 05:代表メッセージ
02:恒久平和の大切さを伝え続けるために、紫電改展示館のリニューアル 06:応援メッセージのご紹介

03:かつての姿を留めたまま実機の移設を成功させるために

07:ふるさと納税型クラウドファンディングについて

04:新展示館の建替え及び移設に向けたスケジュール

08:ご留意事項

 

本プロジェクトはふるさと納税型クラウドファンディングです


 

ふるさと納税と同様に、寄付額から2,000円をこえる分について税の控除が受けられるため、実質自己負担額2,000円でご寄付いただけます。

 

※ 所得税の還付・住民税の控除について:控除対象額には上限があります。また、寄付する方の収入や家族構成に応じて還付・控除額は変わります。詳細はページ下部「ふるさと納税について」もご覧ください。
※愛媛県民の皆様へ:本プロジェクトは愛媛県ふるさと納税のため、愛媛県内にお住まいの方にご寄付いただく場合、税の控除をお受けいただくことはできますが、グッズ等の返礼品はお受け取りできませんのでご了承ください。

※本クラウドファンディングは、企業版ふるさと納税ではありません

※注意:ご支援の確定後、ご支援のキャンセル・コース変更は一切できませんのでご注意ください。

 

 

 

 

紫電改の歴史

 

局地戦闘機「紫電改」は太平洋戦争末期、旧日本海軍が本格導入した最後の戦闘機と言われ、旧松山海軍航空基地を拠点とし、精鋭で編成された第343海軍航空隊(通称:剣部隊)に配備されました。当時の日本の航空技術の粋を詰め込んだその機体は、日本で開発・設計された層流翼※1と自動空戦フラップ※2を装備し、当時の日本の航空エンジン開発の集大成とも言える小型大馬力の「誉」エンジンを搭載しており、第2次世界大戦中における日本の航空機開発の到達点の一つであると言われています。

※1)空気抵抗を抑えた翼形

※2)速度と加速度に応じて自動的に展開するフラップ(可動翼片)


紫電改は約400機が生産されたと言われますが、戦後、軍用機は処分され、世界に現存するのはわずか4機。このうち国内では1機のみで、それが奇跡的に愛南町久良湾の海底から引き揚げられたこの機体です。

 

 

昭和20年7月24日に海へ不時着し、そのまま水深40メートルの海底に沈んだと見られるこの機体は、昭和53年、地元ダイバーによって偶然発見されました。そして翌年、元隊員の方や関係者、地元の皆さまの強い思いとご尽力により、幾多の困難を乗り越えて引き揚げが実現しました。


引き揚げられた機体には全体にフジツボが付着し、プロペラは4本とも折れ曲がり、エンジン部分は破損、左主翼と胴体との付け根部分が外れかかっていましたが、機体はほぼ原形のまま残っていました。


引揚げ後の調査では、遺骨や遺品など搭乗員を識別する資料は見つからず、機体番号などの手がかりも得られませんでしたが、引揚げ当時の機体の状態から、非常に落ち着いた見事な着水だったことが伺えるとされました。「戦争の悲惨さを伝える遺産として残したい」という関係者の強い想いのもと、胴体部にある無数の穴や破損部、曲がったプロペラもそのままに、最低限の修復ののち保存されています。

 

.

 

恒久平和の大切さを伝え続けるために、
紫電改展示館のリニューアル

 

戦後、軍用機は徹底的に処分される中、人々の想いによって現在にその姿を残す、貴重な遺産・紫電改。
 

当時の日本の優れた航空技術の証であると同時に、紫電改はごく普通の生活を送っていた若者が20歳過ぎの若さで亡くならなければならなかったという事実と、「戦争がもたらすものは何か」といった問いを我々に投げかけ続けています。

 

 

来館者アンケートより

 

 

しかしながら開館から45年が経過した「紫電改展示館(所在地:愛媛県愛南町)」は、施設の老朽化が課題となっています。

 

世界に目を向けるとロシアによるウクライナ侵略など戦争や紛争が絶えず、また日本では戦後80年、紫電改の引き揚げから46年を迎え、戦争体験者や紫電改にまつわる「記憶」を持つ世代が急速に少なくなっている中で、恒久平和の大切さを伝え続ける重要性は一層高まっています。

 

老朽化の進む建物を補修するだけでなく、単なる機体の展示を越えて、戦争体験者や紫電改の引き揚げに関わった方々の証言、点在する映像や資料が盛り込まれた、生きた「記憶」を残すことができる最後の機会が今です。愛媛県では紫電改展示館を隣接地に建て替えることを決定しました

 

 

かつての姿を留めたまま、
実機の移設を成功させるために

 

紫電改展示館の建替えに伴う実機の移設に向け、令和6年度に実施した機体調査の結果、「引揚げ当時の原形をできるだけ保ったまま後世に伝える」という引揚げ当初の方針を尊重するためには、機体の状態に十分配慮した慎重な移設が必要であることが判明しました。


オリジナル部分に極力手を加えず、新たな展示館へ運ぶ方法を検討した結果、引き揚げ後46年が経過した機体構造への負荷を最小限に抑えるため、今の展示姿勢を保持したまま移設する必要があり、それを成功させるためには、「機体の補強」や「機体を支える新たな移設用架台」、「慎重なクレーン移設作業」などが必要となりました。

 

 

私たちが願うのは、今こそ紫電改の存在を多くの方々に知っていただき、その歴史を通じて恒久平和の大切さを伝え続けること。

 

紫電改展示館建替えの根本にあるその想いから、より多くの方に紫電改の存在を知っていただき、恒久平和の大切さを広く発信するとともに、未来へと受け継ぐ大きな一歩にご支援をいただきたいと考え、クラウドファンディングを実施することに決めました。

 

大戦中に製造され、長い年月を海中で過ごした機体を大規模に移設する事例は全国的にも極めて稀で、技術的に難しい面も多くありますが、専門的かつ慎重な準備と作業により、なんとしても成功させたいと考えています。

 

新しい展示館で、紫電改が戦争の記憶と恒久平和の大切さを未来へ語り継ぐ存在であり続けられるよう、どうぞ皆様のご寄付をお願いいたします。

 

クラウドファンディング概要


資金使途:

新しい展示館内への紫電改移設に係る費用の一部として
・移設のために必要な機体の補強費用

・移設用の架台の製作費用
・クレーンを使った移設費用 など


目標金額
・第一目標金額:1,000万円(機体の補強費用に充てる費用として)
・最終目標金額:3,800万円(上記に加え移設用の架台の製作やクレーンを使った移設費用に充てる費用として)

 

※目標金額以上に寄付を頂けた場合は、機体に刻まれた歴史やまつわる人々に関する展示内容を充実させるための費用に使用させていただく予定です
※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、必要金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行致します

 

2025年8月12日追記

ネクストゴール達成の御礼とサードゴールの設定について

ネクストゴールについてはこちら

 

日本に唯一残る実機・紫電改の移設に向けた本プロジェクトは、全国の皆様からの温かいご支援により、8月10日にネクストゴールの目標金額3,800万円を達成いたしました。

 

クラウドファンディングを公開するまでは、私たちは「この取組みに広くご賛同いただけるのだろうか、ご支援をいただけるのだろうか」、先が見えない手探りな中で準備を重ねてまいりました。特に移設作業の実現に必要な金額、3,800万円という大きな金額を本当に達成できるのか、見当もつかず公開期間いっぱいをかけて取り組むつもりでございました。

 

そうした中、想定を上回るスピードで目標を達成することができましたのは、ひとえにご支援や応援コメントをいただいた皆様、そしてこの取組みの意義を受け止め、様々な形で多くの方々にお知らせくださった皆様のお力添えのおかげであり、心より感謝を申し上げます。いただいたご寄付は機体移設の成功に向けて、大切に活用させていただきます

 

去る7月25日、「紫電改」は、重要航空遺産に認定されました。戦後80年を迎え歴史の語り部が減少する中、航空技術遺産として、そして戦争歴史遺産としての価値は一層重みを増しており、その存在は、平和の大切さを無言で語り続ける、かけがえのないものであることを改めて深く感じさせてくれる機会となりました。

 

クラウドファンディングは9月5日(金)23時まで続きます。残り24日を残して機体移設に必要な「ネクストゴール」を達成させていただいた今、皆様からの応援コメントも拝見しながら、「紫電改」の価値をより確かな形で未来に引き継ぐために何ができるか、改めて考えを深めてまいりました。

 

その中で見えてきたのは、機体移設という物理的な保存にとどまらず、紫電改にまつわる貴重な資料や記録、例えば実機の技術資料をはじめ、関係者の証言や引揚げ時の記録・補修図面などを、時代を超えて残し、多くの方にご覧いただける環境を整えることの大切さです。

 

こうした背景を踏まえ、今回新たに「サードゴール」として、「5,700万円」を設定させていただきました。追加でいただくご支援は、これらの貴重な資料について、デジタル技術を活用したアーカイブ化や紫電改3D化などに活用し、後世へその価値を継承していくための取組みに充てさせていただきます。
 

具体的には....

・紫電改にまつわる貴重な資料など各種展示資料のデジタルアーカイブ化(デジタル化による長期保存と検索機能向上)
・将来の機体修繕等に備えた「紫電改3D化」 などを検討しています。
※寄付額がサードゴールの目標額に到達しない場合、寄付の範囲内で事業内容を決定
※目標額を超える寄付をいただいた場合、寄付額に応じて展示等を充実させる費用として活用いたします

 

日本に現存する唯一の実機「紫電改」を守るとともに、戦後80年を経て失われつつある「記憶」を未来に繋ぐことこそが、私たちに求められる責務なのだと実感しています

 

改めてになりますが、クラウドファンディングは、単なる資金調達ではありません。賛同したい、支援したいという想いに加え、紫電改を通じて、戦争の記憶や歴史の教訓、恒久平和の大切さを一人でも多くの方に考えるきっかけにしていただくことを目指して、最終日まで取り組んでまいります。


紫電改を未来に残したいという皆様のお力を、今、改めて必要としています。どうぞ最後までご支援・応援いただければ幸いです。

 

 

新展示館の建替え及び移設に向けたスケジュール

 

※計画はあくまで予定のため変更になる可能性があります

 

 

新しい紫電改展示館の概要

 

 紫電改展示館 内観イメージ 遠藤克彦建築研究所提供

 紫電改展示館 外観イメージ 遠藤克彦建築研究所提供

 

新しい紫電改展示館は「かつて紫電改が飛んだ空、引き揚げられた実機、発見場所の久良湾」を同時に見られるよう設計されています。平和への「くさび」をイメージした三角形の建物は久良湾に軸を持ち、2階入口から入ると実機が視界に入り、スロープを下りながら実機を間近に見ることができるレイアウトです。


展示は「引き揚げられた紫電改、伝える史実、考える未来」をコンセプトに、恒久平和の大切さを伝えます。
展示されている機体が戦争を経験した「実機」であること、一度沈んだ機体が引き揚げられた久良湾の景色とともに展示されていることが、この展示館だからこそできることだと考えています。

 

新展示館への紫電改の移設計画について

 

 

前述の通り展示している紫電改は日本で唯一の実機であり、歴史的に大変貴重な資料です。そこでできるだけオリジナル部分に手を加えず、引揚げ当時の原形をできるだけ保ったままで移設する方法を検討する中で、現在の展示状態の姿勢を保持することで移設時の機体構造への負荷を最小限とし、極力、機体に手を加えない方法で移設することとなりました。


具体的には、まず、移設に耐え得る最低限の補強を機体に施した後、移設用の架台に実機を載せた状態で、現在の展示館の壁を一部撤去し、ローラーで屋外へ実機を引き出します。屋外へ搬出後、大型のクレーンを使用し移設用架台に載せた状態で実機を吊り上げ、新展示館に準備した搬入口近くへ吊り降し、新展示館内へ引き込みます。展示位置まで移動させた後、実機を移設用の架台から降ろす計画です

 

 

代表者メッセージ



中村時広 / 愛媛県知事

 

愛媛県知事の中村時広です。

愛媛県愛南町の紫電改展示館に展示されている「紫電改」は、日本に現存する唯一の実機です。

 

紫電改は、太平洋戦争中の厳しい状況において、日本の航空技術の粋を結集して開発された機体であり、当時の航空機開発の到達点の一つとされています。展示機体は、大戦末期に愛南町久良湾に不時着したとされており、昭和53年に地元ダイバーが偶然発見し、翌年7月に愛媛県が引き揚げて以来、一般公開され、多くの命が失われた戦争の記憶とともに、平和の尊さを今に伝えてきました。

 

しかしながら、45年の歳月が経過し、展示館の老朽化が進行していることから、新展示館の整備を実施し、機体の移設を行いたいと考えています。移設に当たりましては、「紫電改」の機体に最大限配慮した慎重な移設作業が必要となりましたことから、移設費用の一部について、多くの皆様のお力添えをいただきたく、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる、ご寄付をお願いすることとしました。

 

今年は戦後80年を迎え、戦争体験者が年々少なくなっており、紫電改がその姿を通して、戦争の記憶と恒久平和の大切さを後世へとつなぎ、語り継ぐ存在であり続けられるよう、頂戴したご寄付は、大切に使わせていただきます。皆様の温かいご支援を心からお願い申し上げます。       

 

 

応援メッセージのご紹介

 

戸髙一成氏 【8月19日追記】
呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長

 

 

このたび愛媛県の「紫電改展示館」において現在の展示館の老朽化に伴う建て替えのためにクラウドファンディングを実施中とのお知らせを頂き、一日も早い建設の実施と、紫電改の再展示を強く願いました。


言うまでも無く「紫電改展示館」に展示されている紫電改は最初にして最後の紫電改部隊であった343空の機体であり、日本に現存するのはこの1機のみなのです。この機体が歴史的にも掛け替えの無い貴重な実物資料であることはよく知られています。


私は343空の飛行長であった志賀淑雄氏からよく話を聞きましたが、紫電改の話になると、にこにこしながら「良い飛行機だったよ」と話してくれたものです。志賀氏自身にとっても終戦後紫電改を米軍に引き渡すために紫電改の最後の飛行を行った思い出の機体でもあったのです。


私は、この貴重な紫電改が、長く保存されることによって、忘れてはならない戦争の記憶を伝えるために大切な働きをするであろうことを思い、多くの方々のご支援によって今回のクラウドファンディングが成功することを強く願っています。

 

 

碇 佳彦氏 【8月18日追記】
「紫電改」に関する著書を多数執筆された碇義朗氏のご子息

 

 

太平洋戦争末期、本土防衛のための任務を全うした343空の若きパイロットの皆さまと共に、彼らの卓越した操縦技量に応えて、戦闘機としての性能を遺憾なく発揮して大空を駆け巡った川西航空機が生んだ傑作戦闘機「紫電改」。彼らの命を懸けた奮闘の延長線上に、いま我々が享受している平和な日常があるのだと思います。

 

豊後水道上空での壮絶な戦いの果てに、力尽きて海に沈んだ機体を、再び地上に蘇らせて時代の生き証人として、展示を続けるプロジェクトを敢行する愛媛県の姿勢に対して、最大の賛辞を送ります。

 

戦後80年の節目を迎えるにあたり、展示館をリニューアル。日本でただ一機の現存する「紫電改」を、過度な復元をせずに、戦いの傷跡が残る状態で、その姿を後世に長く伝えたい。

 

平和であることの尊さを実感するひとつのきっかけになることを願います。

 

 

植木義晴氏
一般財団法人日本航空協会 会長

 

 

美しい空と海の広がる愛媛県愛南町の紫電改展示館では、昭和53年に久良湾の海底40mで発見され、復元・保存された国内唯一の紫電改を見ることができます。
 

紫電改といえば私が子供のころ読んだ、太平洋戦争末期、台湾・高雄基地に配属された若き海軍パイロットを主人公にした、ちばてつや先生の名作『紫電改のタカ』が頭に浮かびます。主人公が紫電改に乗り込み、仲間たちとともに激しい空中戦を繰り広げながら、戦争の現実と向き合っていく姿は、「戦争とは何か」を考えさせられました。


川西航空機の傑作・紫電改は、協会担当者によると、層流翼とよばれる空気抵抗の少ない翼断面形や自動空戦フラップという自動制御システムの採用に、川西のチャレンジ精神を見て取ることができるそうです。ぜひ、多くの方にクラウドファンディングに応援いただくともに、紫電改展示館を訪れて平和の尊さや、紫電改に込められたチャレンジ精神を感じていただきたいと思います。

 

 

遠藤 克彦
建築家|株式会社 遠藤克彦建築研究所

 

©Neoplus Sixten Inc.

 

 

本プロジェクトには、新設される展示館の設計者という立場で携わってきました。

 

新たな展示館は、久良湾を望む高台のロケーションを活かし、引き揚げられた「紫電改実機」、紫電改がかつて飛んでいた「空」、そして、発見場所である「久良湾」を同時に望むことのできる計画としました。久良湾を望む風景の中で、唯一無二の実機と向き合い、一人ひとりが「平和」について考えるきっかけの場になればと思っております。

 

今回の移設は、引き揚げ当時の原形を保ったままの移設となり、難易度の高いものとなっております。私たちは、皆さまと共に、本プロジェクトを応援、そして支援いたします。

 

 

須本壮一氏
漫画家/「紫電改343 」作者

 

 

紫電改は今、砂上の楼閣
砂の涙を流しています


愛媛県愛南町にある紫電改展示館、そこで機体の保存状態調査に来ていた技術者の方々にお話を聞くことができました。

 

見た目は多少穴があれどしっかりしている様に見える紫電改、しかし内部は?指で触るとサラサラと砂になって崩れていく、当時のアルミニウムが腐食し機体を支えるはずのフレームは強度を著しく低下、移設は想定外に困難な作業になる。それでも「やり遂げる覚悟」で挑むが予算の問題が…

 

日本に唯一現存する紫電改
戦争という歴史を背負い世代を越えて見るものに
「平和とは何か」を問いかける圧倒的存在を保存する新館移設計画、
高い志で取り組んでいただいている関係者の皆様の労を砂となって流されないためにも、

自分は本気で応援します。


次の世代に笑われないためにも。

 

 

池田 靖氏
昭和54年・紫電改引き上げ後の補修に携わった飛行機メーカーOB

 

 

私は46年前、久良湾海底で発見された戦闘機「紫電改」の引き揚げに立ち合い、機体を修復し、展示まで担当させていただきました。
 

操縦席窓が閉じた状態で海底に沈んでいた様子から、機内にご遺体が残されている可能性が高いと判断された厚生省が主管となり、引き揚げが計画されましたが、丁寧に調査された結果、ご遺体が発見されなかったことから、厚生省による引き揚げ計画は中止されました。

その後、愛媛県民有志及びご遺族の熱心な要望に応え、愛媛県が県の予算で機体引き揚げを決断されたことが、現在の「紫電改」展示に至った経緯です。


「紫電改」は、第2次世界大戦の終戦間際に約400機が製造され、日本海軍にとって最終にして最も優秀な局地戦闘機として評価された機体です。現在、米国に3機が保存されており、日本国内ではこの1機のみです。製造は、日本海軍指定工場となった川西航空機株式会社で行われました。


30余年の間、海底に沈んでいた間に固着した「フジツボ(甲殻類)」除去による傷跡と、引き揚げから約半世紀の間に外気にさらされた腐食による損傷から、貴重な歴史遺産にあたる本機の現況維持に要する補修を施すとともに、老朽化が進んだ展示館の更新を要する時期にあると憂慮しております。

 

46年前、愛媛県福祉部が目指された「惨めな姿にならない紫電改修復」のご英断に報いるためにも、そして、将来に亘って戦禍に思いを巡らせることの大切さを若人達に申し送るうえでも、今般の試みは誠に価値あるものと考えております

 

 

ふるさと納税型クラウドファンディングについて

 

本プロジェクトは愛媛県が実施する「ふるさと納税型クラウドファンディング」です。個別プロジェクトを選ぶことで、より具体的な使い道を選んで「ふるさと納税」を行うことができます。

 

ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄付を行った場合に、寄付額のうち2,000円を超える部分が住民税等から控除される制度です。(控除額には上限があります)※詳細は、総務省HPを参照

 

本プロジェクトへのご寄付に対する控除の手続は、通常のふるさと納税と変わりません。なお、愛媛県内にお住まいの方がご寄付くださる場合、税の控除をお受けいただくことはできますが、グッズ等の返礼品はお受け取りできませんのでご了承ください。

 

なお、本クラウドファンディングは企業版ふるさと納税ではありません

 

 

ご寄付コース一覧

 

※クリックすると拡大表示が可能です※

 

※本クラウドファンディングは、愛媛県への「ふるさと納税」であるため、◉の返礼品は「県外在住の方」のみお届けすることができます。ただし、○については、県内在住者・県外在住者も対象です。
※返礼品のお届けが不要の方は、ご寄付時に選択いただけます。
※その他の詳細や在庫数は、各ご寄付コース欄をご確認ください。

 

 

 

控除を受けるために

 

税金からの控除は自動的にはされません。「確定申告」または「ワンストップ特例申請」を行うことで、寄付額のうち2,000円を除く金額が個人住民税・所得税から控除・還付されます。

 

●確定申告の場合:

控除を受けるためには、ふるさと納税を行った翌年に確定申告を行う必要があります。 寄付金受領証明書を確定申告書に添付の上、所轄の税務署へ提出してください。

 

●ワンストップ特例制度を活用する場合:

確定申告が必要でない給与所得者等であり、1年間のふるさと納税の寄付先が5自治体以内の方は「ワンストップ特例制度」の適用を受けることにより、確定申告の手続きが不要となります。
制度の適用を受けたい方は、寄付した年の翌年1月10日まで(書類必着)に、愛媛県に対して申請をしてください。ただし給与所得者であっても、医療費控除等で確定申告を行う方は対象となりませんのご注意ください。(詳細は総務省HPを参照)

 

寄付申し込みの際にワンストップ特例申請を希望された方には、「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」を郵送します。 必要事項をご記入いただき、本人証明書類を添付の上、愛媛県に翌年1月10日まで(書類必着)にご提出ください。また、自治体マイページにご登録いただきオンライン上でお手続きいただくこともできます。

 

 

寄付金受領証明書と寄付金税額控除に係る申告特例申請書(ワンストップ特例申請書)について

 

寄付をいただいたすべての方に、愛媛県から2025年9月30日までに「寄付金受領証明書」を発送いたします。

 

※「寄付金受領証明書」の「寄付金の受領日」は、ご支援が確定した日付となります。(銀行振込・コンビニ支払いをご選択の方は、ご入金後READYFORにて着金が確認できた日付となります)

※「寄付金受領証明書」や「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」は、ご寄付時に寄付者情報(返礼品の送付先)としてご登録頂いたお名前、ご住所で発行いたします。


<注意点>
※1:寄付をした方の給与収入等や家族構成などに応じた控除額の上限がありますのでご注意ください。(詳細は総務省HPを参照ください)

※2:確定申告をされた場合、ワンストップ特例申請書等を提出していてもワンストップ特例は適用されませんのでご注意ください

※3:愛媛県内に住所を有する方には、グッズ等の返礼品をお届けすることはできません。
 


ご留意事項

 

●ご寄付確定後の返金やキャンセルは、一切対応できませんので、何卒ご了承ください。

●寄付金受領証明書の名義・発送先は、ご寄付時に入力いただいたお届け先の宛名と住所となります。

●本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。(「支援」を「寄付」に、「リターン」を「ギフト」に読み替えてご覧ください)

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの活動情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。

●各種個別の日程調整が発生するギフトについて、調整の都合上、ご要望には沿えない場合がございますので予めご了承ください。

●返礼品のお届け先を、ご寄付時に入力した宛先と異なるところに配送したい場合は、寄付完了後、「実行者へのメッセージ機能」を利用して9月12日(金)正午までに御連絡ください。9月12日(金)正午以降の返礼品のお届け先変更のお申し出については、承れませんことをご了承ください。

●その他ご寄付方法に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

プロジェクト実行責任者:
中村 時広(愛媛県)
プロジェクト実施完了日:
2027年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

愛媛県が実施する紫電改展示館のリニューアルに伴い必要となる実機の移設を行うにあたり、機体の状態に十分配慮した慎重な移設が必要となったため、必要な経費を募集するプロジェクト。集まった資金は、移設のための実機の最小限の補強費や移設用の架台製作費および移設作業費用の一部に充当する。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は、愛媛県で充当します。

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ギフト

5,000


紫電改オリジナルステッカー

紫電改オリジナルステッカー

◯御礼状
◯寄付金受領証明書
◯紫電改展示館HPにお名前掲載(本名のみ・希望制)
●紫電改オリジナルステッカー2枚セット【県外のみ】

<返礼品不要の方へ>
「●印」の返礼品はご希望の方にのみお届けいたします。

<愛媛県内にお住まいの方へ>
【県外のみ】と記載のある返礼品のお届けはありませんのでご了承ください。

申込数
1,382
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

10,000


支援者限定・紫電改オリジナルピンズ

支援者限定・紫電改オリジナルピンズ

◯御礼状
◯寄付金受領証明書
◯紫電改展示館HPにお名前掲載(本名のみ・希望制)
●支援者限定・紫電改オリジナルピンズ【県外のみ】

<返礼品不要の方へ>
「●印」の返礼品はご希望の方にのみお届けいたします。

<愛媛県内にお住まいの方へ>
【県外のみ】と記載のある返礼品のお届けはありませんのでご了承ください。

申込数
1,293
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

5,000


紫電改オリジナルステッカー

紫電改オリジナルステッカー

◯御礼状
◯寄付金受領証明書
◯紫電改展示館HPにお名前掲載(本名のみ・希望制)
●紫電改オリジナルステッカー2枚セット【県外のみ】

<返礼品不要の方へ>
「●印」の返礼品はご希望の方にのみお届けいたします。

<愛媛県内にお住まいの方へ>
【県外のみ】と記載のある返礼品のお届けはありませんのでご了承ください。

申込数
1,382
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

10,000


支援者限定・紫電改オリジナルピンズ

支援者限定・紫電改オリジナルピンズ

◯御礼状
◯寄付金受領証明書
◯紫電改展示館HPにお名前掲載(本名のみ・希望制)
●支援者限定・紫電改オリジナルピンズ【県外のみ】

<返礼品不要の方へ>
「●印」の返礼品はご希望の方にのみお届けいたします。

<愛媛県内にお住まいの方へ>
【県外のみ】と記載のある返礼品のお届けはありませんのでご了承ください。

申込数
1,293
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月
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