
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 204人
- 募集終了日
- 2024年2月2日
トークイベント開催報告 その② 九十九里浜のコアジサシ・ミユビシギ
2024年1月14日 (日)にモンベル渋谷店で行った、砂浜環境とそこにすむ野鳥に関するトークイベント。
今回は、イベントの後半の「九十九里浜のコアジサシ・ミユビシギ」の講演内容をレポートさせて頂きます。
イベント前半の内容はこちら
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主なイベントプログラム
・砂浜環境の紹介(バードリサーチ 野村)
・シロチドリの生態や保全(バードリサーチ 守屋)
・九十九里浜のコアジサシ・ミユビシギ(日本野鳥の会 奴賀様)
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■九十九里浜について
九十九里浜は、千葉県の外房エリアと銚子の間にある砂浜です。砂浜の多くは河川から砂が運ばれてきますが、九十九里浜は銚子と外房の崖が波で削られてできた砂が堆積してできた砂浜です。
そんな九十九里浜は、イベント前半で取り上げたシロチドリの他、コアジサシとミユビシギといった野鳥も見られます。
■砂浜の野鳥 コアジサシ

チドリ目カモメ科。くちばしから尾まで28cm程。夏鳥(繁殖期5〜7月)
カタクチイワシ等の小魚を主に食べる。空中から水中のアジを刺すようにダイビングしてとることが名前の由来。
コアジサシはオスがメスに餌をプレゼントすることで求愛します。
卵は、砂浜に直に産みます。シロチドリは植物があったり、ちょっとした障害のある場所を好んで巣を作りますが、コアジサシは周囲に何もない場所に産卵します。
卵は3週間ほどでふ化し、ヒナになって3週間ほどで飛べるようになります。

求愛のため餌を持ったオスがメスの周りをまわってアピールしている様子
コアジサシはみんなで協力して巣を守る
コアジサシは複数のペアが集まって巣を作るコロニーを形成します。

矢印が巣にいるコアジサシ
また、敵がやってくるとみんなで激しく鳴きながら協力して追い払い、卵やヒナを守ります。敵の上のスレスレを飛び、フンを落とすこともあります。

みんなで敵を追い払うコアジサシ
この行動は、人にも行うことがあります。砂浜でこの行動に遭遇したらコロニーが近くにあるということです。そっとその場を離れる必要があります。また、この行動が威嚇行為だとわからない方もいますので、そういった方には教えてあげると良いと思います。
コアジサシの現状と保護
九十九里浜のコアジサシの数は、20年間で3分の1程にまで減少しています。
減少原因は、シロチドリと同じで繁殖場所である砂浜の減少、そして人の影響で砂浜が荒らされていることです。対策として、車両の砂浜への乗り入れ規制・注意喚起の看板の設置・保護柵の設置・レジャーの実施場所とのすみ分け等が行われています。
この様に、砂浜で子育てを行うコアジサシも数を減らしています。そのため、多くの方に砂浜にも生き物が暮らしていることを知ってもらい、保全に協力してもらう必要があると思います。
■砂浜の野鳥 ミユビシギ

全長20cm程。
日本では、砂浜や干潟、河口などで、8〜5月まで(秋から春まで)みられる渡り鳥。
鳥類の足の指は4本だが、ミユビシギは名前の通り指が3本。
波打ち際で波に合わせて群れで餌をとる姿が有名。
ミユビシギは何を食べているの?
ミユビシギは、波打ち際で餌を食べている姿がよく見られますが、一見何もいない浜辺で何を食べているのでしょうか?
そこで、ミユビシギのフンを採取して含まれるもの調べてみました。

フンの中からフジノハナガイという二枚貝の仲間と、甲殻類のヒメスナホリムシとシキシマフクロアミという生き物が見つかりました。どれも大きさは1cm程度の生き物です。
ミユビシギは、他にも昆虫やゴカイの仲間、漂着した魚、クラゲを食べる姿が観察されています。
フジノハナガイの興味深い食べ方
フンの中から見つかったフジノハナガイですが、ミユビシギは興味深い食べ方をします。フジノハナガイが砂に潜る時に使う「斧足」という足の部分のみをちぎって食べることがあるのです。
ミユビシギは砂に潜ろうとするフジノハナガイの足を咥えると、頭をひねって、その勢いで、足をちぎって食べます。波打ち際では、波が来るまでに急いで食べる必要があるため、勢いで貝が吹っ飛ばされたりします。

矢印が飛ばされたフジノハナガイ
生き物同士のつながり
フンに含まれていたヒメスナホリムシとシキシマフクロアミは冬になると少なくなりますが、フジノハナガイは、冬でも多くいます。ただ、砂に潜る性質から、砂粒が細かい砂浜にしか生息していません。そしてその生息域は冬にミユビシギが見られる場所と一致します。ミユビシギが、冬にフジノハナガイを食料として利用していることが伺えます。
ミユビシギとフジノハナガイの様に、生き物には繋がりがあります。そのため、特定の種を保全するだけでなく、生息地全体を守っていく必要があります。
ここでご紹介した話は、九十九里浜でのことなので、他の砂浜では異なる生き物を食べていたりします。よく観察すると、新たな発見があるかもしれません。
■終わりに
減少しているシロチドリやコアジサシ、そして砂浜環境を未来に残していくためには、多くの方に砂浜にも生き物がいることを知っていただくこと、そして砂浜を利用する人たちや地元の方々と一緒に保全活動を行っていくことが大切だと考えています。
現在、この活動に対するクラウドファンディングを実施しておりますので、可能な範囲でご寄付や情報の拡散などにご協力いただけますと幸いです。

ギフト
3,000円+システム利用料
【3,000円】シロチドリ応援コース
●お礼のメール ●活動報告メール ●寄付金受領証明書発行
※今回のご寄付は2024年の入金となるため、寄附金受領証明書も2024年度分として2025年に発行させていただきます。
- 申込数
- 114
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年1月
7,000円+システム利用料
【7,000円】シロチドリ応援コース
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