
支援総額
目標金額 100,000,000円
- 支援者
- 1,268人
- 募集終了日
- 2022年12月25日
#日本将棋の歴史(5):「将棊同盟會」の結成、棋士の副業
新・将棋会館建設プロジェクトのページをご覧くださり、誠にありがとうございます。
「#日本将棋の歴史」シリーズとして本日は新聞棋戦と対局料、「将棊同盟會」の結成、棋士の副業についてご紹介します。
<新聞棋戦と対局料>
1908年(明治41年)9月に初の新聞棋戦(「萬朝報」の〝高段名手勝継将棊〟)が始まり、以後各新聞社が棋戦を連載するようになります。新聞棋戦の開始により対局料が支払われるようになったことは、棋士にとって、とても大きな出来事でした。それでも、ほとんどの棋士は副業がなければ生活できなかったのです。
「萬朝報」記者の三木愛花は、東京市京橋区(現:東京都中央区)明石町の自宅を対局場として開放しました。当時の棋士は、裕福ではなく、対局する場合も着流しでした。対局など改まった席では、袴を着けてもらいたいと考えた愛花は、自宅に数着のセルの袴をいつも備えていました。さらに、月刊の将棋雑誌「将棊新報」を創刊(同41年12月号)、毎号いろいろなテーマで執筆しました。

<「将棊同盟會」の結成>
新聞棋戦の対局が増えるにつれ、棋士同士が顔を合わせることも増えてきます。棋士がばらばらでは好取組も見られないし、世間にも評価されにくいので、愛花は「将棊新報」誌上で棋士の団結を訴えて1909年(明治42年)8月8日、関根金次郎八段を中心にした初の棋士団体「将棊同盟會」の結成まで漕ぎ付けます。以後、毎月第1日曜に定式会を開くことを決め、対局が行われました。
同年10月3日、3回目の定式会で「将棊同盟社」と改称(「會」より「社」の方が、規模が大きく見える、という意見から)します。同盟社専属棋士は23人で、「将棊新報」(1909年11月号)にその名簿が載っています。
四段 石原 勇吉 四段 太田 忠翁
五段 堀川 英歩 四段 岡村豊太郎
四段 豊島太郎吉 二段 奥野 一香
四段 土居市太郎 四段 黒川 潭龍
六段 川井 房郷 六段 矢頭 喜祐
六段格勝浦松之助 六段 矢島新太郎
四段 勝山庄次郎 四段 寺田淺次郎
三段 田中武次郎 六段 簑 太七郎
五段 村上由之助 四段 森 永龍
五段 村越 為吉 八段 関根金次郎
四段 上田 愛桂 三段 鈴木 香芸
八段 井上 義雄
<棋士の副業>
明治時代の棋士は、将棋を指すだけでは生活が成り立たなかったため、ほとんどが副業を持っていました。例を挙げてみます。(段位は当該棋士の最高位を表す)
・飯塚 力蔵(龍馬)八段→貸し座敷(遊郭)の主人。駒台の発明者。※「力蔵」は「力造」と記す例もあります。
・川井 房郷七段→亀甲細工業。
・蓑 太七郎七段→富山の薬行商。
・矢島新太郎(五香)七段→小間物屋(日用品、化粧品などを売る店)。「小間新さん」と呼ばれていました。
・村上由之助(桂山)六段→常磐津節(浄瑠璃の流派の一つ)の太夫(語り手)。
・豊島太郎吉六段→材木商、駒師。
・石原 勇吉五段→八百屋。「八百勇さん」と呼ばれていました。
・奥野 一香四段→盤駒商店、駒師。
※木見金治郎九段(大阪)は古鉄商、のちにうどん屋を副業とし、大正末期に弟子の大野源一九段が出前持ちをしていたことは有名な話です。
====
クイズ#日本将棋の歴史!!
⑨明治時代、新聞棋戦の対局が増えるにつれ、棋士同士が顔を合わせることも増えてきます。棋士の団結を目的に1909年(明治42年)8月8日に結成した初の棋士団体はなんというでしょうか?
⑩明治時代の棋士は将棋だけでは生活できなかったため、多くが副業を持っていました。では、大正末期に弟子の大野源一九段が出前持ちをしていたことで有名な、木見金治郎の副業は何でしょう??
クイズ⑨回答:将棊同盟會
クイズ⑩回答:うどん屋
リターン
5,000円+システム利用料
お礼のメールコース
●お礼のメール
※本リターンでは寄付領収書の発行は致しません。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月
10,000円+システム利用料

藤井竜王ミニ色紙(印刷)+根付セット
●お礼のメール
●藤井竜王(王位・叡王・王将・棋聖)ミニ色紙(印刷)+根付セット
本リターンは第一期から第六期まで色紙の揮毫が異なるものをご用意しております。
※本リターンでは寄付領収書の発行は致しません。
※画像は藤井竜王ミニ色紙です。根付も同じ揮毫のデザインで製作いたします。
- 申込数
- 231
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月
5,000円+システム利用料
お礼のメールコース
●お礼のメール
※本リターンでは寄付領収書の発行は致しません。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月
10,000円+システム利用料

藤井竜王ミニ色紙(印刷)+根付セット
●お礼のメール
●藤井竜王(王位・叡王・王将・棋聖)ミニ色紙(印刷)+根付セット
本リターンは第一期から第六期まで色紙の揮毫が異なるものをご用意しております。
※本リターンでは寄付領収書の発行は致しません。
※画像は藤井竜王ミニ色紙です。根付も同じ揮毫のデザインで製作いたします。
- 申込数
- 231
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月

1頭1頭と向き合い続けるために。引退馬たちに安心安全な新厩舎建設へ
- 現在
- 73,924,000円
- 支援者
- 6,383人
- 残り
- 32日

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
#ものづくり
- 現在
- 217,047,000円
- 支援者
- 12,313人
- 残り
- 29日

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 59,700,000円
- 寄付者
- 2,854人
- 残り
- 29日

より多くの引退馬の幸せな余生を願う|ヴェルサイユ新厩舎プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 33,483,000円
- 支援者
- 1,873人
- 残り
- 38日

奨学金の原資が不足しています│未来応援奨学金にいがた2025
- 現在
- 1,729,000円
- 支援者
- 90人
- 残り
- 29日

【第三弾】日本の囲碁・ペア碁を未来へ繋ぐ!棋士強化と派遣にご支援を
- 現在
- 7,330,000円
- 支援者
- 65人
- 残り
- 11日

貧困・虐待などで親を頼れない若者に伴走支援を|若者おうえん基金
- 現在
- 7,125,000円
- 支援者
- 332人
- 残り
- 6日









