就活リサーチNo.012

今回は、アパレル系の仕事をする男性にインタビューをしました。現在26歳で、障がい者採用で入社された方です。

彼は大学3年生のときに、“発達障害”と診断を受けます。一般的な就職活動はできないと思い、就活をせずに卒業しました。

その後、就労移行施設でトレーニングを行い、その施設に求人広告を出していた現在の会社に入社しました。

彼は、施設でトレーニングを行って、自分は

「なにが得意なのか」「なにが苦手なのか」

がわかったと話します。細かい作業を継続的に、ミスなくこなす能力があると気付いたそうです。

「学生のうちに自分の道を決められないのは当然だと思う。子供のときから、生きていくためにはどういう選択肢があって、それに向かって何をすべきかを教えてもらえたら良かったのに」

と胸の内を話してくれました。

今回のリサーチで、障がい者採用の人に初めてお会いしたので、とても新鮮でした。彼の通っていた障がい者の施設では、自分の適性を把握する訓練がしっかりと行われていることを知りました。

障がいのある方だけでなく、一般的な就活生にもそのような機会・場所が必要ではないか、と強く感じました。

インタビューさせていただき、ありがとうございました。

〈藤井 健史〉