台湾との共同企画、コーヒーかすで弁当箱!?プラ問題を考える契機に

支援総額

2,387,000

目標金額 2,000,000円

支援者
141人
募集終了日
2020年6月29日

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2020年06月24日 10:04

日本が抱える「竹害」、そして解決へのアプローチ

こんにちは、弁当家の野上優佳子です。

私たちは今、台湾と共同で竹粉とコーヒーかすを主材料にしたサステイナブルなお弁当箱を製品化すべく、クラウドファンディングに挑戦しています。残すところもあと5日。どうぞ引き続き応援していただけたらと思います!

 


■サステイナブルな素材として世界が注目する「竹」
竹はもともとアジア中心に自生する植物。私たちにはとてもなじみ深いものです。その成長速度が速く、とても丈夫なので基本的にはほったらかしでもぐんぐん育ちます。
我が家の近所にも自治体が管理している竹林があるのですが、毎年春になると近くのアスファルトや歩道の敷石を破ってタケノコが顔を出します。その威力といったら!

 

農薬や肥料も不要。そして普通の木よりも1/3多く酸素を作り出すともいわれます。その特性から、近年ではサステイナブルな素材として世界でも注目が広がり、ヨーロッパの家具メーカーがキッチンウェアメーカーなどが積極的に採用しています。

 


■竹の代替素材としてプラスチック製品が台頭


サステイナブルな素材として世界で注目される一方、日本では「竹害」が起きていることを、私たちはあまり知らないかもしれません。
ザルやカゴといった日用品や建築材、さらに奈良時代の遺跡には排水溝などで活用されたものも見つかるなど、竹は古くから私たちの生活の中になじみ深い素材でした。(下の写真は、我が家にある80年ほど前につくられた竹製品。祖母から引き継ぎ今も現役で活躍しています。)
しかし、安価で丈夫なプラスチック製品が代替として登場したことで、竹の利用機会はどんどん減っていき、放置竹林が進む一因となりました。

 



■食用のためのタケノコ栽培とモウソウチク


私たちが旬の味覚として楽しみにしているタケノコ。実はこれも竹害を引き起こす要因の1つだったこともあまり知られていません。
日本は森林大国で国土面積の2/3が森林。森林の中の約0.6%を竹が占め、微増傾向を続けています。国内にある数百種類の竹の中でも最も多いのが、このモウソウチク。なんと1日24時間で119cm背が伸び、地下茎も最大で1年で7~8m伸びるといわれるほどの驚くべき成長力!!



1950年代から食用のためのタケノコ栽培や竹材を目的として、中国原産のモウソウチクが日本各地で植栽されましたが、1970年代以降はタケノコの輸入自由化などの影響で、竹林の管理放棄が各地で起きました。

 


■竹害の実態を聞いてみる

今の日本の竹林のほとんどは、自生林ではなく人間の手によるもの。本来は私たちの生活に便利なものだったはずが、「竹害」と呼ばれるようになっている現実があります。実際にどのような被害があるのかを、熊本県にある株式会社竹組の代表である園田光祥さん(後半にプロフィールあり)に教えていただきました。



 

太陽の光を遮ったり、地盤が弱まることで土砂崩れのリスク、また放置竹林が里山の植生をも変えてしまうなどいくつもの課題がある中、意外と知られていないのが、いのししのすみかになってしまうことだそうです。


■鳥獣による農業被害

人里、そして人がつくる畑に近い里山に竹林ができ、そこにいのししが住むようになることで、畑が荒されます。熊本県の農業被害を見ると、イノシシによる被害が一番大きくて年間5億円近くになるんですよ」と園田さん。(平成29年度は4億7700万円以上。「平成29年度 野生鳥獣による農作物被害調査結果の概要(熊本県) 」による



ここ数年、いのししが人の住むエリアに出てくるニュースをよく聞きます。その原因の一つに放置竹林があることを、初めて知りました。


■竹は、人の暮らしと共存しやすい自然の恵み

耕作放棄地は地理的条件が悪いことがほとんど。放置竹林も同じく、急な傾斜面などであるため肉体的な負荷は大きく「夏場なんかは甲子園と呼んでますよ」と園田さんは笑います。しかし、竹はそもそも、人間の暮らしと共存しやすい木材。人の手でしっかりと手入れをおこなって竹を生かすことで寿命も60年程度と長く、資源としての価値があるのだそうです。

食用や建材はもちろん、チップにして農業肥料にも。さらに竹炭素の抗菌や消臭、空気や水の清浄効果の高さから衣類や医療現場にも活用の可能性は広がっています。竹害という社会課題を整備することで解決するにとどまらず、もう一歩さらに竹を「資源として生かす」ことで循環を促し地域経済を活性化することができます。

元々プラスチックは、日用品の代表的素材だった竹の代替として私たちの生活に一気に浸透しました。今度はプラスチックの代替素材として竹を見直すことができます。プラスチック問題も、そして一見遠くに思える森林問題も、実は私たちの身近な課題。その解決の小さなきっかけを私たちの日常の購買の選択からつくっていけたらいいなあ、と改めて思いました!

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園田光祥さん

農業家、株式会社竹組代表取締役。
元々は東京で大型音楽フェスなどの舞台設営などを手掛けていたが、10年前に熊本に。仕事で知り合った人から借り受けた山の中の一軒家に移り住んだ際、山の中の放置されたみかん林を見て、うまく生かせないかと農業の道へ。

金峰山の麓に農園を構え、自然栽培された柑橘類は、現在予約販売だけで完売するほどの人気ぶり。さらに2019年には株式会社竹組を設立し、放置竹林の整備に加えて、竹素材プロダクト開発など新たな取り組みにも注力なさっています。
 

リターン

3,000


sunahoプロジェクト応援コース

sunahoプロジェクト応援コース

・お礼のメール
・プロジェクト活動レポート

申込数
14
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

7,000


BENTO box「COFFEE」

BENTO box「COFFEE」

・お礼のメール
・プロジェクト活動レポート
・BENTO box「COFFEE」 1個 

申込数
57
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

3,000


sunahoプロジェクト応援コース

sunahoプロジェクト応援コース

・お礼のメール
・プロジェクト活動レポート

申込数
14
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

7,000


BENTO box「COFFEE」

BENTO box「COFFEE」

・お礼のメール
・プロジェクト活動レポート
・BENTO box「COFFEE」 1個 

申込数
57
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月
1 ~ 1/ 11

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