支援総額
目標金額 7,500,000円
- 支援者
- 199人
- 募集終了日
- 2025年11月7日
【残り13日】あなたのおかげで夢が持てた / 15年ぶりのシリア訪問記 #2

こんにちは、Piece of Syria代表の中野貴行です。
日頃から私たちの活動を応援いただき、ありがとうございます。
全8回の「活動の歩みとシリア訪問記」の第2回をお届けします。
今日の第2回は、Piece of Syriaが生まれるきっかけとなった、シリアの少女との出会いについてお話しします。
第一回:小学生の夢から始まった僕の国際協力 / 15年ぶりのシリア訪問記 #1
●あなたのおかげで夢が持てた、と言ってくれた少女
2008年3月、僕は青年海外協力隊として、シリアの北部の街マンベジで活動を始めました。
母子保健のプロジェクトの一員として、現地の保健センター、学校、村長、モスク、役場などを巻き込みながら、知識の普及を進めていく活動です。
とはいえ、最初はシリアの言葉も文化もわかっていません。まずは仲良くなって話を聞き、現地のことを学びながら、協力してくれる人を探しながらの毎日です。
僕が中心的に活動をしていた村で、たくさんのことを教えてくれた恩人がいます。
当時12歳の小学生だったブトゥーレという女の子です。
僕のレベルに合わせたアラビア語で、村の生活、特に僕が入りにくい女性の生活について教えてくれたり、健康の啓発ポスター作りの時には絵もアラビア語も描いてくれました。
その子にある日、夢を聞きました。
「子どもたちの夢を応援する学校を作りたいわ」
「シリアは学校に行くことは当たり前にできるけど(就学率は99.6%で小さな村にも小学校がありました)、家の手伝いで学校に行けなくなったり、保守的な考え方で女の子が自由に遊べないこともあるの。だから自由に遊べて学べる学校を作りたいな。それから、そこで学んだ子どもたちが私みたいに、他の子どもたちを応援する学校を作ってくれたら嬉しい」
深く感動して「応援するよ!ブトゥーレならできる!」といった僕に、「あなたのおかげで夢が持てたのよ」と、まっすぐな目で伝えてくれました。

●自分の目で確かめたい
「夢なんて叶わない…大人たちは、子どもたちだって言うわ。でも、あなたは、私の夢を聞いた時に、笑わずに『応援するよ』って言ってくれると思ったの。
学校を作るにはお金がいるから、お医者さんを目指しているの。勉強も頑張ってるのよ」
実際、彼女は飛び級できるくらい成績も良く、僕は他ならぬ努力家の彼女だからこそ「応援する、あなたならできる」って心から思って伝えました。いつか、彼女が大人になった時、この村を、この地域を、国を、世界を変えるかもしれない…。
そんな可能性さえ感じさせてもらえる出会いでした。
ですが、2015年、彼女が住む村はISに占領され、村の学校の校庭は処刑場になったのです。
そして、僕は少しでも知りたい、できることを探りたい、と思い、中東に向かうことを決めました。
ヨルダン、トルコ、イラク、レバノンなどのシリア周辺国や、難民としてシリアの人たちが逃れるドイツやスウェーデン、その経由地となるギリシャやイタリアなどで、シリア難民やシリア支援団体の方々から話を聞いて周ります。
●「難民」という人はいない
ひとえに「難民」と言っても状況は一人ひとり異なります。
「旅行に行ったら帰れなくなった」という人もいましたし、「これだけは手放せなかった」と限られた荷物の中にプレステを入れて国境を越えた人もいました。
受け入れた国も、働ける国、働けない国、いつか国籍がもらえる国、難民キャンプがある国、なくなった国などがあり、しかも時期によって変化があります。
一つ言えるのは「難民」という人はいないことです。
私たちと変わらないような日常を送っていた人たちが、難民となったのです。
19歳の青年は「家族と会うことが夢。だけど、僕が生きている間には叶わないと思う。数年前までは、当たり前の日常だったんだけどね」と話してくれました。
僕より良い機種のiPhoneを持っていたシリア人の友人に、冗談まじりに「良いスマホを持ってるね」と言うと、彼も笑いながら「良く言われるよ。どうして難民のくせにiPhoneを持ってるんだ、って。でも違うんだ。難民がiPhoneを持ってるんじゃなく、iPhoneを持ってた人たちが難民になったんだよ」と教えてくれました。

● あの子の夢の続きを叶えるために
そんな多くの出会いの中で「子どもたちの夢を叶えるための学校を作りたいんだ」と話す、シリア人の青年ウサマと出会いました。
その夢を聞いて、ハッとしました。「ブトゥーレの夢と一緒だ」と。
難民という立場でありながら、彼は寄付を集めて、時に自分の貯金をつかいながら、シリアの中で教育支援を続けていました。そんな彼の本気さに胸を打たれ、一緒に活動をすることを決めました。そこで生まれたのが、Piece of Syriaというシリア支援団体です。
僕に、新しい夢ができました。
シリアの子どもたちの夢を応援する学校を作って、彼女の夢の続きを実現し、いつか、平和になったシリアに訪れ、ブトゥーレに会って、「あなたのおかげで夢が持てたよ。今、子どもたちの夢を叶える学校を作ってるんだ」って伝えることです。
奇跡は起こるもので、団体を立ち上げて半年後、ブトゥーレの親戚がFacebookで僕を見つけて連絡が来ました。
「元気かい?シリアの子どもたちのために活動をしてくれてるのを見てるよ、ありがとう!今、ISは居なくなったよ。僕も、ブトゥーレの家族も、皆、元気にしてる」と。
次回の記事では、Piece of Syriaがたった一人での挑戦から、仲間との挑戦になっていった物語についてお伝えします。どうぞお楽しみに!
お読みいただき、ありがとうございました!
Piece of Syria
中野 貴行
【オンラインイベントで聞きたい!と思っていただけた方へ】
10月30日(木)20:00の活動説明会に是非ご参加ください!
【詳細・申込】 https://syria-20251030.peatix.com/
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リターン
10,000円+システム利用料

全力で応援【1万円】コース
⚫️お礼のメッセージと報告書(PDF)
⚫️オンライン報告会(2026年3月頃開催。1ヶ月前に詳細をお送りします。アーカイブあり)
⚫️支援者限定Facebookコミュニティにご招待
━━━━━━━━━
※2口以上のご支援も歓迎です!
- 申込数
- 77
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年5月
3,000円+システム利用料
<学生の方限定>全力で応援【3000円】コース
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