世界初の腸呼吸で、呼吸に苦しむ患者さんを助けたい!

寄付総額

10,568,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
263人
募集終了日
2021年6月30日

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2021年06月10日 15:30

コラム:腸を用いた治療について

  腸を用いた治療の歴史は古く、1746年にイギリスで溺水し意識を失った妻に対して、夫がタバコの煙を直腸内にいれたとの記録があります。また、疼痛コントロールでも用いられたとの記録もみられます。タバコの煙が心拍数を上昇させ呼吸機能を高めることを期待したものですが、当時はよく知られた治療法でした。その後、タバコの有害性が知られるにつれ、この治療法は衰退していきましたが、Lancet誌によると990人を救ったとされています(1)

     20世紀に入っても、腸を利用して救命しようと懸命に治療していた医師の姿を窺い知ることができます。1953年新生児の窒息に対して経直腸的に酸素ガスをいれ救命したとの報告もありますが(2)、そのメカニズムは明らかではありませんでした(3)

>   武部研究室がある米国シンシナティ大学の博士であったリーランドクラーク(現在糖尿病患者が使用しているグルコースセンサーの開発者としても著名な生化学者)は、フルオロカーボンという酸素の優れた溶解性を持つ液体を開発しました。フルオロカーボンは人工血液として、また液体呼吸として発展を遂げた他、腸虚血や呼吸不全に対する腸を用いた新規治療法を模索する目的の基礎研究で用いられ、現在では脳梗塞に伴う虚血領域に対しフルオロカーボンの酸素運搬能を期待した薬剤として臨床試験中であります。しかしながら、フルオロカーボンを投与する経路として腸を選択した場合のメカニズムは不明な点も多く、臨床応用されるには至っていません。

>  今回我々は、多くの先人達が救命治療のために懸命に行ってきた腸を用いた治療法について、ドジョウなどの低酸素環境下でも生存してきた自然界の生き物に倣って、腸が呼吸不全に本当に有効かどうかそのメカニズムを解明しつつ、また、論文には記載されておりませんが、人間より優れているとされる鳥類や恐竜の肺の構造や機能も少し参考にしながら(4)、現在の医療技術を以て新規呼吸補助法を確立し、患者さんの健康に寄与できればと思い研究を進めております。

>  上記の知見は私達自身がもともと知っていたものもありますが、今回多くの方にプロジェクトをご清覧頂き、教えて頂いたものもあります。誠に感謝申し上げます。クラウドファンディングの募集期間はあと3週間を切りましたが、今後ともご支援のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

文責 岡部亮

 

<参考URL

https://allthatsinteresting.com/blowing-smoke-up-your-ass

<参考文献>

1. G. Lawrence, Tobacco smoke enemas. The Lancet 359, 1442 (2002).

2. E. Malm, H. Tallqvist, Experiments on rectal administration of oxygen to newborn anoxic kittens. Acta Paediatr 42, 313-315 (1953).

3. H. K. Waller, D. Morris, Resuscitation of the newborn with intragastric oxygen; Akerren's method. Lancet 265, 951-953 (1953).

4. J. B. West, R. R. Watson, Z. Fu, The human lung: did evolution get it wrong? European Respiratory Journal 29, 11 (2007).

 

 

ギフト

3,000


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3,000円コース

(1)お礼状(寄附金領収書と同封にて郵送)
(2)活動報告冊子
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)寄附金領収書

申込数
96
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


alt

10,000円コース

(1)お礼状(寄附金領収書と同封にて郵送)
(2)活動報告冊子
(3)活動冊子に支援者名掲載(希望者のみ)
(4)オンライン研究報告会ご招待*1
(5)寄附金領収書


─────────────
*1 提示する複数の日程の中から希望の日時を選んでいただきます。(2022年3月までに実施予定) /  詳細はプロジェクト終了後2021年7月までにご連絡いたします。

申込数
133
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2022年3月

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