ペットと生きる、それだけで大変だった〜能登地震で出会った被災地の動物たち〜

ねこさま王国 中山有里子

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被災地を歩いていると、「生き残った」という言葉の重さを感じる瞬間があります。
それは人だけでなく、犬や猫たちにとっても同じでした。

今回は、私が実際に現地で出会った被災動物とその家族の姿を写真とともにお届けします。

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🐶 津波の中、犬を抱えて逃げた女の子

下半身まで冷たい津波の水に浸かりながら、
愛犬を抱えて必死に逃げたという、若い女性とそのわんちゃんに出会いました。

命からがら逃げ延びたその日から、避難所には入れず、
家も倒壊し、今も仮の生活を余儀なくされています。

被災地では「ペット可の避難所」がほとんどなく、
飼い主さんとペットが一緒にいられる場所が極端に少ないのが現状です。

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👴👵 車庫で暮らす老夫婦とシーズーのわんちゃん

別の場所では、自宅が全壊した老夫婦とシーズー犬が、
納屋をリフォームしたような小さな空間で暮らしていました。

「避難所には犬を連れて入れなかったから、ここにいるしかないんです」と語るお二人。
少し寒そうなその部屋でも、わんちゃんが寄り添って眠る様子は、とても静かで、でも力強く感じました。

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🏚️ 倒壊した家の2階に残された猫

そして、地震と津波で倒壊した住宅の中に、
かろうじて残った2階部分の窓辺に、猫が1匹たたずんでいる姿も見かけました。

下の階はすでに崩れ落ち、いつ崩壊してもおかしくない状態。
でもその子は、かつて安心して暮らしていたはずの部屋の“名残”に、静かに身を置いていました。

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🚫 「ペットと一緒にいられない避難所」の現実

地震の直後、多くの飼い主さんが愛犬や愛猫を連れて避難所に向かったそうです。
しかし、そこには

• 「ペット禁止」の貼り紙

• パニック状態の犬たちの吠え声や喧嘩

• 十分なスペースも配慮もない現実

が待っていました。

車を持っていた人は車中泊。
車が津波で流された人たちは、屋根のある軒下で寒さをしのいでいたそうです。

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🐱 命を守るだけじゃ足りない。「共に生きる」環境が必要です

災害時、動物たちは言葉にできない不安と混乱の中で過ごします。
そして飼い主さんも、「助かった」あとに、一緒に生きる場所がないという新たな苦しみに直面します。

今回、私たちが支援している「移動手術車プロジェクト」は、
そんな“取り残されがちな命”に医療を届ける取り組みです。

医療を受ける場所がない
避妊去勢ができずに繁殖が止まらない
怪我や病気があっても治療ができない

そんな状況を少しでも変えるために、
現地に入れる“動く動物病院”を実現したいのです。

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🙏 支援が必要な理由は、まだここにあります

今回ご紹介したのは、ほんの一部の現場です。
今もたくさんの動物たちが、人のそばで、必死に生きようとしています。

避難所に入れなかった人たち
瓦礫の中で見つかった猫たち
助けたくても医療の手が届かない現実

それでも、動物たちはまっすぐな目で、飼い主さんを見つめています。

どうか、そんな命が守られる未来のために、
私たちのプロジェクトにお力をお貸しください。