メッセージ｜間々田久渚さん（一般社団法人ハレルワ 代表理事）

こんにちは！

ターサ・エデュケーションの木村です。

「居場所を失い孤立する24万人の子どもを救いたい」

本日は、一般社団法人ハレルワ 代表理事で代表理事をされている間々田久渚さんからメッセージをいただきました。

間々田さんは群馬県初のLGBTQ支援団体「ハレルワ」にて代表理事として啓発活動を始めに相談支援などを取り組まれています。

 

 

私たちは、群馬県内でLGBTQ（レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニング）などの性的少数者の居場所づくりや、相談支援、講演など啓発活動を行っています。

 

LGBTQの割合は日本の人口の８〜10%と言われており、個人差はありますが思春期に自身のセクシュアリティに気づくことが多いです。私自身もトランスジェンダーの当事者であり、幼少期から性別違和があり、スカートを履くことや女の子として扱われることへのモヤモヤを抱えながら、周囲が恋愛の話題になれば男の子が好きなふりをして話を合わせるなど、無理をして”普通の女の子”を装って過ごした時期がありました。それでも、いじめを受けてしまい、自身のセクシュアリティに関することが噂されているかもしれないとは、両親や教員に当時言えないままでした。

 

ジェンダーレスの制服の選択肢が導入されるなど、徐々に教育現場にもLGBTQや多様性を尊重する様子もありますが、依然として男女に分けられたり、異性愛規範や男らしさ/女らしさの押し付けも根強くあります。「同性を好きになった」「体の性別に違和感がある」そうした悩みを、身近な友達・家族・教員などに相談ができない状態や、カミングアウトをしても受け止めてもらえずに否定や排除されてしまう環境にいる子どもたちは、今でも居ます。LGBTQの子どもたちの声を、教員や保護者がきちんと受け止めて、サポートする体制が理想ですが、教員と保護者の両方がサポーティブであるという状態はレアケースかもしれません。

学校では対応してもらえない・居場所がなくなってしまったとき、LGBTQの子どもたちが自分を偽らずに学べる環境として、個々に合わせた支援ができるフリースクールが受け皿の一つとして選びやすくなってほしいと思います。その一方で、学校に行けない理由としてセクシュアリティが関係していると言えていない子どもが居ることも忘れないでほしいです。子どもたちのカミングアウトの有無に限らず、フリースクールが安心して学べる・自分らしく過ごせる居場所になってほしいです。

最後に、フリースクールなどの選択を経済的な理由で利用できない家庭もある中で、すべての子どもに居場所と学びを届ける活動を推進するターサエデュケーションを心から応援しています。

 

一般財団法人ハレルワ

https://hareruwa.org/

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