
支援総額
目標金額 700,000円
- 支援者
- 139人
- 募集終了日
- 2021年9月13日
シリアの音楽とChalChal
今回クラファンのリターンにつけさせていただいたCD ChalChalで、アラブの楽器ウードを演奏する荻野仁子さんにインタビューしました。
シリアのバンド、クルナ・サワの名曲、Everyday I sayを生演奏していただきYoutubeで配信中です。ぜひご覧ください。
【合唱の伴奏としてのピアノから始まった】
荻野さんは、福島県郡山市の出身です。3歳の時から大学入学までクラシックピアノを学びました。安積女子高校は、合唱の名門校。全日本合唱コンクール全国大会では、1980年から2014年まで35年連続金賞受賞という大記録を樹立。その合唱団の伴奏をやっていたんですね!

【暴力団を音楽で退けた郡山市民のDNA】
さて、郡山と言えばかつて東北のシカゴと呼ばれていました。
明治から戦前にかけて急激に工業都市として発展し、各地方からの暴力団が流入し、抗争が絶えませんでした。そこで市民たちは、音楽を使って暴力と闘うのです。
1972年には、「100万人の大合唱」という映画にもなりました。 コンサートを邪魔しに来る暴力団に100万人が合唱して暴力団を追い出すという実話に基づいています。映画にも出演している山本直純さんは、
「一発の銃弾は一人の命を奪う。一節のメロディは、百万人の心を奪う」という言葉を残しています。
郡山市は、1988年ついに、「暴力追放都市宣言」を行ないました。
一方、荻野さんはというと「王家の紋章」を読んでからエジプトにあこがれて大学では考古学を学び、エジプトに留学。
荻野さんは、戦争をやめて平和と愛に満ちた世の中にしようということを訴えたエジプトのアメンヘテプ4世という王様に惹かれます。
なんとなく気が付いたら、ウードを引き続け20年も経つそうです。今回のChalChalのCDでは、聴きやすい異国の音楽を目指したそうです。平和と愛に満ちた世の中になるように願いを込めたとのこと。
やはり暴力団の抗争に明け暮れた郡山を生き延びた荻野さんだからこそ説得力があります。
【Everyday I say シリアの歌】
私(佐藤真紀)は、イラクの支援にずーっとかかわってきました。2003年ブッシュ米大統領がトリガーとなり、2006年には宗派対立が激化し内戦状態になってしまいます。150万人ほどがシリアにながれこんだといわれています。
そして、シリアでは干ばつが起こり、農村部から出稼ぎに150万人が移動したといわれ、結構大変なことが起きてしまい、家賃をはじめ物価が上昇し始めます。
私は、その当時イラク難民の支援でたびたびシリアに行きました。支援していた多くのイラクの小児がんの子どもが死んでゆき精神的にもしんどい仕事でした。そんな時にダマスカスの旧市街を散歩して気を紛らわせながら、CD屋さんでいろんな音楽を紹介してもらいます。小さなCD屋さんは、ありとあらゆる音源を違法コピーして売ってくれます。「アラビア語で、ジャズを歌ってるのないですか?」というとレバノンの歌手が歌うマイファニーバレンタインを出してきたりという感じです。シリア人はというと皆レバノンのファイルーズという歌手を好んで聞いてたりするのですが、私もファイルーズの大地からこだまするような声は大好きですが、最近の音楽も気になります。「シリアの若者がやっているロックバンドってないんですかね」といったら紹介してくれたのがKulna Sawaというバンドです。その中のバラード Everyday I say という曲が美しすぎたのです。当時、イラクで目のがんに侵された、サーブリーンという15歳の少女がいて、その子は素敵な絵を僕にたくさん書いてプレゼントしてくれました。しかし、がんは悪化してしまい、苦しみながら死んでいきました。彼女の残した絵を紹介するために、今までの動画や写真も編集して作ったビデオにこの曲がぴったりでした。
荻野さんにこの曲を生で演奏してほしいなあという話をして、ヤッチがサクサクと編曲してくれたということがきっかけでChalChalへと発展していきます。
Everyday I say
明日は今日よりも良くなってほしい、ちょっとでもいいからと毎日言い続けて
明日にお願いし続けても、明日もたくさんの問題をかかえていて
神様にお願いしても、、、明日を待つだけしかない
行方不明になった息子を狂ったように探すお父さん
家を出てしまい戻ってはこない若者
寂しいままの母親
大使館の前で待ち続ける人々
私たちの言葉は聞き入れられることはなく
祖国の中にいるけれど、もう息が出来なくなっている
強い国に流され、迷子になってしまった祖国
名前も失い、自分も見失い、写真の紙切れのようになり
毎日明日は今日よりもちょっと悪いままでいてほしいと願う
明日はいつも今日よりもとっても悪いから、
そのまま、ちょっとだけ悪いままでいい
荻野仁子訳

Everyday I say は、荻野仁子さんの「さとうた」に収録
https://diskunion.net/latin/ct/detail/XAT-1245701810
「アラブの春」の影響を受けて人々は抗議のデモに訴えた。しかし、デモは弾圧され、武力闘争になり、人々は復讐に燃える壮絶な内戦へと突入
【いい音楽を演奏を聴かせるよりも役に立ちたい】
ChalChalのCDのユニークなところは伝統的なアラブの音楽や、日本の唱歌が演奏されていてとても懐かしい気持ちになると同時に、「役にたたなくてもいい」「コロナさんがやってきて」といった現代社会で切り捨てられたれる弱い人達に寄り添うって励ますような応援歌が収録されています。絶妙なバランスで元気が出るアルバムに仕上がっています。
また音楽だけにとどまりません。このCDは、私がデザインさせていただきました。シリアの子どもたちの絵もふんだんに使っています。ダマスカスのシリア子ども芸術センターとやり取りして、絵をデーターで送ってもらいました。ここの子どもたちは、不思議と戦争の絵は描かずに、純粋なアートの表現を勉強しています。子どもたちの絵の発表の場所としてCD を使わせてもらったという意味もあります。
子どもたちの絵はぜひこちらご覧ください。
http://chalchal.html.xdomain.jp/Chalchal/gallery.html
是非これからのChalChal 是非ご期待ください。
さとうまき
リターン
1,500円

【学生さんへ】1,500円コース
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
3,000円

3,000円コース
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット
- 申込数
- 42
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
1,500円

【学生さんへ】1,500円コース
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
3,000円

3,000円コース
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット
- 申込数
- 42
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月

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