ピックアップ応援コメント① Hiromiさま

誠に勝手ながら、頂いた応援コメントからひとつピックアップしてコメントさせていただきます。

今回は Hiromi さまからで
「子どもの頃から腎臓病で今も腎臓内科に通院中です。お役に立てるほどの寄付はできませんが応援しています。」というお言葉でした。

今回このプロジェクトの広報において多大なお力添えを頂いているネフローゼ症候群患者会、慢性疾患支援団体である一般社団法人PPeCC、一般社団法人全国腎臓病協議会のみなさま方の中には、子供の頃から腎臓病を患われ大変な思いをされてきた方がいるというお話も伺っております。

実は小児期の腎臓病では、実に30〜50%は遺伝子が原因である可能性もごく最近報告されはじめています（Kidney Int 101: 1126-1141, 2022）。原因がわかったとして、遺伝子病の場合全ての患者さんにすぐ特効薬が見つかるわけではないのですが、適切に診断をして、例えば効果が乏しく体に負担のかかる治療法を最初から避ける、過度に不要な生活の制限をしないなどの対応を最初から検討することもできます。また、診断がつく患者さんの数が増えれば、基礎研究の進歩もあり将来的に治療法がみつかる、または開発できる可能性も十分あります。

私たちの遺伝子解析研究は、その礎となり、これからの腎臓病学の進歩に貢献できる可能性が十分あります。医学はこれまでよりもさらに論理的に、遺伝子という詳細な個人のデータに基づいて治療が選択されるようになる未来が期待されます。引き続き応援を何卒よろしくお願い致します。