『苫小牧演劇堂』誕生の裏側⑥高所作業。バランス感覚強化。

脚立の上の作業から、逃れることはできません。

高所での作業は必ず二人以上で行います。何かあった時、大きな事故に繋がらないためです。

脚立からテーブル、窓のさん、カウンターの上、足がかかる場所ならどこにだってあがります。

すすけた蛍光灯を一本ずつ外して磨き、ソケット部分を拭きながら破損を点検。

部屋の一面を覆う大きな窓をふさぐために暗幕を吊るさなければなりません。そのための、２列のカーテンレールをインパクトドライバーで打ち込みます。

土台のしっかりしている場所を探りながらの地道な作業です。

また、室内を明るくするために、不必要な間仕切りを撤去。接着剤でがっちりと固定されている木枠を、ガラスを痛めないように注意しながら取り外していきます。

絶妙なバランス感覚が次第と磨かれていくメンバー。これは今後の活動に役立つ筋トレのようなものかもしれませんね。

天井から降り注ぐ削りくずが目に入ったり、ねじ釘を落としまくったり、脚立と脚立の間に板を渡して移動したり…　窓の外からご覧になっていた方々は、何事かと驚かれたことでしょう。

高所を恐れていては、会場は作れません。「怖いので上れません！」などと言うメンバーはいなくてよかった。