"投資家"と"社会起業家"の新しい関係性を産む財団をつくる。
"投資家"と"社会起業家"の新しい関係性を産む財団をつくる。

支援総額

3,521,000

目標金額 3,000,000円

支援者
93人
募集終了日
2015年3月11日

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2015年02月12日 01:31

説明会レポート(1) - いったいいつも何をやっているの?

昨日は行動観察のプロフェッショナルとして活躍する久保隅綾さんに聞き手になってもらって、WIAの財団設立説明会を開催させて頂きました。

 

会場では、開始前から共通の接点からの会話。写真家の視点や文房を活用した感性教育のプロジェクトを試行するSense Tankの鹿庭さんと、久保隅さんが盛り上がり始め。

 

さて、説明会では、聞き手に身を委ねるというやり方を試しています。プレゼンテーションや、説明というと、どうしても、「話したいこと」が先に立ってしまって、インタラクションが生まれなかったり、表面的に理解できる何かしか伝わらないという歯がゆさがいつもあって、良い聞き手をお願いすることから始めてみました。

 

行動観察を専門にされる久保隅さんから、「加藤さん、いったいいつも何をやっているの?」という質問から。

 

自分で自分が話したことをまとめなおす、というと不思議な感覚がありますが、今、時間を割いていることはいくつかあって。だいたいそれぞれ、3分の1くらいずつ時間を割いていて。

 

1つは、日本の補聴器メーカーのインド進出。現地の社会的企業から、インドの社会問題を解決できる日本の企業を探してほしいと頼まれ、3年かけて見つけた企業。インドの農村部では補聴器が手に入らないし、そもそも、耳の検査ができる専門家や診断機器が不足していて。その構造を変えるような新しいビジネスモデルをつくれないかというチャレンジ。

 

2つ目は、財団の設立。公益認定を取得し、税額控除を使えるような公益法人になるための準備やそれに合わせた事業計画や、関係者への依頼。事業として持続可能になるための設計と、法律上の要件として、公器として社会的説明責任がからみ合っていて、とても難しくて、ようやく準備ができた段階。

 

3つ目は、新しいつながりの開拓。「ソーシャルビジネス村」って編集者が話すことがあって、それは、部数が6,000部前後で止まることが多いから。層が固定化しつつあって、それを見ている人たちも出てきていて、健全な不信感も育っているように思えている。だからこそ、枠を越えて、出会わなかった人たちとちゃんと出会って、一緒にできる何かをつくろうとしている。

 

例えば、現代アートのプロジェクトの事業化、もしくは、より持続可能なアート・プロジェクトの可能性をアーティストたちと一緒に模索していたり。NPOは、問題を社会に伝えることも仕事だけれど、行動や感覚を変えてもらうには、直線的なメッセージだけでは難しいと実感していて、彼らのような感性が現場で起きている変化と掛け合わせると何かが変わるかもしれないという予感があって。

 

 

お金の出し手と受け手がもうすこし、信頼しあえる世界

 

途上国に学校をつくるための寄付を募ったけれど、現地に行くと、施設だけがあって、教師も生徒も居なかったという話が世界でかなりの数あるとされている。それは、お金の出しても受けても、すごく不幸だと思う。

 

それは、お金の感覚や時間の感覚がお互いずれたまま話を続けてしまうから。場所にもよるけれど、途上国のお金の感覚と時間の感覚は先進国とけっこう違う。

 

でも、もっと学び合える。インドで青少年の育成をやっているManzilというNGOのRaviという代表と話した時、インドは剥き出しの貧困がそこにあって、だからといって、貧困を過度に排除していないんじゃないか、という話をしてた。だから、普通の人たちが貧困を恐れすぎずに済む。東京だと、ホームレスはホームレスのたまり場へ押しやられ、中間層や富裕層とは別々の街に住んでしまう。それって、どっちがいいんだろうね。って。見えない貧困と、見える貧困。貧困という窮地の中で、笑ったり、頑張ったりできる、ということが見える世界とそうじゃない世界。

 

なんか、そんな関係性が本当はつくれるといいなって。

 

お金を持っている人しか、関わりを持てないのか?

 

実は、大学の後輩が参加してくれて、こんな率直な質問も。そう、実は、最後まで迷っていたことの一つに、非営利法人を選ぶか、営利法人を選ぶか決めるタイミングが合ったんです。投資事業有限責任組合という営利法人をつくれば、投資家に金銭的なリターンを返すモデルをつくれる。非営利法人を選べば、つまり、財団法人を選ぶと、金銭的なリターンをお返しすることは難しくて、寄付をして頂いたり、目的を設定した上で託して頂いたりということしかできなくなるという現実があって。

 

で、最後まで迷って選んだのは、財団法人。それは、情報をオープンにできるから。投資組合をつくって、金銭的には上手く行った。社会的なインパクトもあった。でも、その過程に何があったのか共有できなかったら、やっぱりWIAの活動は意味がないな、と思ったんです。

 

僕らはゆるやかなつながりの力を信じていて、知ってもらって、数年先に何かが起きたり、どこかとどこかでそれがつながって、何か、より大きな動きに転換したり、ということを大事にしていて。僕は、社会起業家の仕事って、大きな目標があって、自分の能力がたとえ、それに十分見合わなかったとしても、それを埋める機会を外に開いて行くことなのかな、って。

 

説明会は3月11日までの毎週火曜日に開催しています。

 

 

 

説明会をやったこともない僕は、また来ようかな、というような声もあがってびっくりしたのですが、おそらく10名弱でゆったり話せるような感じでやっていくかなと思っています。良い聞き手がいると、深く話せるので、有り難いなと。久保隅さん、あらためてありがとうございました!

 

 

【WIA財団設立説明会】

開催日:2015年2月1日から3月11日の毎週火曜日
時間: 夜19時半から
場所: CULTURE表参道 (アクセス) http://www.ctw.co.jp/access-map/
Facebook  https://www.facebook.com/events/1380327402274356/?pnref=story

*下記申込みフォームより、事前にご参加登録頂けますと幸いです
(当日参加も可)http://goo.gl/forms/S9DyHU8DPA

 

3月7日の午後には、社会起業家やご一緒しているパートナー/キープレイヤーの方々をお声がけして、フォーラムを開催する予定です。こちらはおって、ご紹介させてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000


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財団設立時への参画の御礼として、
・フォトレター(財団設立時のみ発送)
・活動報告のメールマガジン(月刊)を送らせて頂きます。

申込数
27
在庫数
73

10,000


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・フォトレター(ハガキサイズ・月次で郵送)
・賛助会員向けのジャーナル(デジタル)を送らせて頂きます。
・招待制の総会にご招待致します。(賛助会員の資格は年度更新とさせて頂きます。)

申込数
23
在庫数
77

3,000


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財団設立時への参画の御礼として、
・フォトレター(財団設立時のみ発送)
・活動報告のメールマガジン(月刊)を送らせて頂きます。

申込数
27
在庫数
73

10,000


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・フォトレター(ハガキサイズ・月次で郵送)
・賛助会員向けのジャーナル(デジタル)を送らせて頂きます。
・招待制の総会にご招待致します。(賛助会員の資格は年度更新とさせて頂きます。)

申込数
23
在庫数
77
1 ~ 1/ 12

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