"投資家"と"社会起業家"の新しい関係性を産む財団をつくる。
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支援総額

3,521,000

目標金額 3,000,000円

支援者
93人
募集終了日
2015年3月11日

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2015年03月11日 16:20

なぜ、今、財団だったのか/これからについて少し

さて、これがクラウドファンディング終了までに僕が投稿する最後の記事になるかと思っています。(個別の御礼や、終わった後に投稿したい幾つかの事柄はもちろん、投稿させてください!)

 

先ほど、東京法務局に財団設立の申請に行ってきました。二年近く準備をしましたが、2015年の3月11日を持って、一般財団法人World in Asiaの設立日とすることができました。

 

最初から成長に備える

 

まずは、あらためて成果を見せること、最低限の規模で、見える成果をつくっていくことから始めて行きたいと思っています。

 

ただし、計画的に規模を達成するのを前提に。それは、ファンドや財団というビジネスモデルは、本来、短期間で規模を達成せざるを得ないモデルだからです。資産規模が十分に大きくない場合、再配分できる運用益が少なくなり、どうしても赤字体質にならざる得ない。そして、赤字を我慢できるのは、せいぜい3年。

 

これは、先輩方がファンドを立ち上げてきた経験から学んだことなのですが、資金源を多様化することがファンドや財団の経営上、重要なのです。特定の寄付者や篤志家/投資家に依存すると、もしくは、十分な対話なきままに協働すると、社会的な最適解の追求ではなく、特定の個人の判断が優先されることがあります。

 

だとすれば、計画的に資本提供者の多様性、つまり、つながりを提供してくださる方も、資金を提供してくださる方も、知識や経験を提供する方、そして、難しいことはいいからとご一緒してくださる方々とご一緒しつつ、大口の寄付者や篤志家/投資家に対して提案ができる体制が整えることも重視しなければならないと思っています。

 

これは全てのファンド/財団が向き合うジレンマの一つです。規模を追求しつつ、ファンドや財団の精神性と大口の篤志家/投資家たちのニーズをどうバランスするか。もしくは、WIN-WINになるような過程をどう設計していくか。

 

例えば、ソフトバンクの孫正義やユニクロの柳井さんが一緒にやってくれる、ということになった場合、彼らの意志を適切な形で、社会を変えていく力に変えていくことができるか。

 

財団を鍛える「評議員」の方々

 

誰がいると、そういった意志ある方々の力を有効に使えるだろうか。そんなことを考えながら、「評議員」をお願いしました。

 

財団の評議員には、財団の精神性そのものを鍛え、かつ、経営の死角を狭め、視座を高めてくれるような方々にお願いしました。(財団法上、実務の遂行は理事が担いますが、理事の任命権や財団の定款の変更や長期戦略の承認は評議員の責務となります)

 

それには、おそらく、広い視野を持つ良いアカデミシャンと、我々の想像力を掻き立てる良いアーティストが不可欠だろうと。

 

そんなことを考えていたら、経済学者の松井彰彦先生に評議員をお願いできました。情報経済学の第一人者の一人でもあり、障害や社会的排除に関して、経済学の観点から研究されており、また、福島の高校生の教育にもボランタリーな形で関わられています。社会起業家たちもいよいよ成果を挙げ始めたと感じることがありますが、だからこそ、冷徹な検証やさらなる議論が求められているとも感じます。

 

そして、現代アートの第一人者の一人、宮島達男さんにもご参画をお願いしました。例えば、とある企業と、日本を代表する起業家をつなげた際に、「メッセージが重たくて」、マーケティングやPRにはちょっと使いづらいというフィードバックを頂いたことあります。おそらく、社会起業家たちのメッセージやクリエイティブがまだまだ直線的すぎるから、だと理解しています。アートの持つ曲線的なメッセージの投げかけ方やそもそもの想像力。それが、社会起業家たちの実践と交わることがあればと話を始めています。

 

組織開発やリーダーの育成、ファシリテーションの分野で活動する桑原香苗さんにも評議員をお願いしています。財団というのは、色んな力を預かり、それを社会的成果に変えていく変換装置だと考えていますが、その経営には、しなやかなリーダーシップと、柔軟で闊達な議論が不可欠です。僕の悪い癖は、いろんなことをやりすぎることですが、それを見て頂きつつ、場を共に創って頂く役割をお願いしました。

 

素敵な方々にお願いできてしまい、紹介すると止まらなくなってしまうのですが、どこかで皆様とも彼らの視座や眼差しを共有できる場を創ることができればと思っています。
 

なぜ、今、財団だったのか?

 

そして、最後になりますが、先週末のフォーラムの会場に向かう中で、ふと、「今、財団をつくる理由」って何だったんだろう?という問いかけが頭に浮かびました。それは、心臓病患者になり、リハビリを通じて心身を鍛え直した直後に、あえてすることだったかな?という問いかけでした。

 

おそらく、今財団をつくらねばならない理由というのは、準備が必要だからという一点だけのことなのだと思います。

 

思い起こしたのは震災の直後のことでした。世界各国から支援の手が差し伸べられましたが、行き違いが多く、善意が有効に役立てられたという実感は持てないままでした。WIAの活動を通じて幾分かは改善できたけれど、それでも、そもそもの善意と現場のニーズの行き違い(時間感覚や寄付への感覚に伴う)の解消にはさほど貢献できなかった。

 

その行き違いをもっと解消できる財団があればな、と強く思ったのはその時でした。やはり、震災や災害が起きてから対処をする、というのでは遅いんです。そこには、どうにもできない力の不足を感じました。

 

震災は違う地域で明日起こるかもしれないし、災害や戦争は、世界の各地の至るところで起きています。もしも、それにきちんと備えることができていたら。そんなことを震災から4年が経った今、考えなおしたりしています。

 

震災から四年目の今日がWorld in Asiaの新たな出発の日となることに感謝して。

そして、改めて、「卵を生む前の鶏」を期待し、支援を投じ頂いた方々に感謝しています。

 

WIA加藤

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000


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財団設立時への参画の御礼として、
・フォトレター(財団設立時のみ発送)
・活動報告のメールマガジン(月刊)を送らせて頂きます。

申込数
27
在庫数
73

10,000


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・フォトレター(ハガキサイズ・月次で郵送)
・賛助会員向けのジャーナル(デジタル)を送らせて頂きます。
・招待制の総会にご招待致します。(賛助会員の資格は年度更新とさせて頂きます。)

申込数
23
在庫数
77

3,000


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財団設立時への参画の御礼として、
・フォトレター(財団設立時のみ発送)
・活動報告のメールマガジン(月刊)を送らせて頂きます。

申込数
27
在庫数
73

10,000


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・フォトレター(ハガキサイズ・月次で郵送)
・賛助会員向けのジャーナル(デジタル)を送らせて頂きます。
・招待制の総会にご招待致します。(賛助会員の資格は年度更新とさせて頂きます。)

申込数
23
在庫数
77
1 ~ 1/ 12

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