
支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 172人
- 募集終了日
- 2021年2月22日
そもそも「ブレトンウッズ体制」って何?(番外編解説)
バルファキスさんの文章によくでてくる「ブレトンウッズ体制」という言葉ですが、この意味はなんでしょうか?
お話は、第一次大戦前にまでさかのぼります。そもそも国家間の貿易は、どうやってお金のやりとりをするんでしょうか。物々交換では、国家間の貿易は、お互い必要なものが、なかなか一致しないので、貿易のためのなんらかの共通の道具が必要になります。この道具のことを「準備通貨」とか「決済通貨」とかいいますが、それが、第一次大戦前までは、イギリスの世界的経済力(植民地所有など)を背景に、金と交換可能なポンド通貨・兌換紙幣(金1オンス=3ポンド17シリング10ペンス)として発行したものでした。これを国際金本位制=ポンド体制というわけです。
この体制ですが、第一次世界大戦で、ヨーロッパが戦地となりヨーロッパの国力が低下し、国土が戦地とならなかったアメリカの経済力が増し、世界中の金を含めた資金がアメリカに集中するようになります。これで、実質的には国際金本位制は崩壊しているのに、形だけは金本位制のまま、その矛盾もあり世界大恐慌を招くことになります。このような中、アメリカは、自国に金とドルをためこみ世界貿易に対して責任をはたさないため、各国が「ブロック経済化」して国際金本位制が終焉し、それが遠因で第二次世界大戦にまでいたってしまったのです。
第二次世界大戦の反省の結果、イギリスやアメリカの連合国は、世界経済の協調体制を確立して、混乱のない「決済通貨」をつくりあげるために、1オンス35ドルという金に裏打ちされたドルを国際決済通貨として用いることを決めたわけです。このとき、すでにアメリカは、世界の金保有の60%以上を保有していたので、その立場を有利にする狙いもあったと考えられます。
いずれにしても、この金とドル本位の通貨に他の国々の通貨を固定相場制で確立した、ドル基軸の通貨体制をブレトンウッズ体制といいます。ブレトンウッズとは、この取り決めをおこなった会議が開かれた地名です。
ところが、このブレトンウッズ体制も、1971年の「ニクソン・ショック」で、金とドルとの交換停止ということになり、1973年に固定相場から変動為替相場に移行することによってこのブレトンウッズ体制も終わりをむかえます。
しかし、ドル基軸通貨のアメリカ本位の特権は維持されるわけです(実は、このドル基軸通貨体制「こそ」が問題で、そこをバルファキスさんも詳細に分析しているわけですが)。この続きは、次回以降ですね。(文責・白崎)
リターン
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完成書籍先取りコース
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- 在庫数
- 189
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- 2021年6月
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