希望

現在、市のセンターと多頭飼育崩壊現場に関わっています。

 

彩の猫は、その現場から妊娠後期の猫、病気、奇形の猫、子猫を20頭引き揚げました。

残された猫は、センターの職員さんたちが動物病院に搬送し、全頭の避妊去勢手術を済ませました。

多頭飼育崩壊を起こす飼い主さんは、可哀そうと思う気持ちだけで猫を保護したところから始まっている方が多いです。

ごはんをあげるのが精いっぱいで、避妊去勢手術は高くてできなくて、どんどん増え生活が成り立たなくなって通報や相談が来た頃には50頭、80頭が当たり前になっています。

最初から避妊去勢手術が誰でも取り組めるよう、相談しやすく金額的にもハードルが低いものだったら年々増えている多頭飼育崩壊は、かなり食い止めることができたと思います。

彩の猫の目指す動物病院は、そんな飼い主さんの救済でもあります。

 

いつでも相談しやすく金額的にも無理がなく避妊去勢手術をできたなら、ご自身の生活の中で飼養していけたのかもしれません。

猫は繁殖能力の高い生き物です。

生活が立ち行かなくなる前に、なってしまった場合に、まずは繁殖を止めなければなりません。

 

動物愛護団体の活動としては、適正飼養数になるよう１頭でも多くの里親さんにつなげられるようサポートしていくことはできても、前者は病院ならではできることです。

 

そんな病院は少しずつでき始めてはいるもの、まだ全然足りていませんし、周知もまだまだです。

「誰もが猫の避妊去勢手術に安価で猫の体に優しく取り組める」「どんな命にも医療を」

彩の猫はそんな動物病院を目指し歩んでいきます。

 

愛媛県の島から来た子猫たち。

 

動物病院もなく増えに増えて

彩の猫は８頭の愛媛の島っ子を受け入れました。

 

みんな身体が弱くて通院、入院ばかり。

 

近親交配や栄養失調で健康的でないのは当たり前。

 

１頭が難病の猫伝染性腹膜炎を発症し、黄疸、貧血がひどく入院していました。

 

持ち直して、そろそろ退院できるねと言われた翌々日、急変し亡くなりました。

どんなに手を尽くしても命をつなぎとめることが出来なかった悲しみを

何度味わっても慣れることができません。

冷たくなった体を抱き、たくさんの花で小さな体を包んでも

行き場のない悲しさしか残らないのです。

 

 

 

泣いている間にも救いを待つ命がいる。

 

子供の頃、目の前で見た野犬狩り。

 

首を針金の輪で釣り上げられ、車に蹴り飛ばされて入れられたあの非人道的な扱いが

口から血を流していた犬の哀れな姿が

死へのカウントダウンが始まった保健所に収容されていた命たちの悲しい目が

あれから５０年以上経っても、涙と共に鮮明に蘇ります。

決して消えることのない悲しみがこの活動の原点ではありますが

命を救えるのは悲しみではなく「希望」です。

漠然としたいつかではなく

今を変えていきます。

医療設備があれば、救える命がたくさんあります。

ご寄付で買えた医療機器ならばローンがないので利益を取らなくていい分、

命にしてあげられることが増えます。

町中にはたくさんの動物病院があるのに、底辺にいる命に目を向けてくれる獣医師は少ないです。

だから、私がこぼれて落ちていく命を救うための動物病院を作ります。

そのために皆様のお力で希望の光を注いでください。

応援と拡散をお願いします。

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