ホーム退所後も頼れる居場所を　自立援助ホームｈｏｍｅ

自立援助ホームｈｏｍｅの助成事業を紹介します。

ｈｏｍｅでは、児童相談所の措置により、原則として義務教育終了後の女子児童の自立を支援しています。

社会的養護を要する子どもたちと生活を共にしながら、就学支援・就労支援を行い、地域で暮らしていく力を培うサポートを行っています。

・助成事業の概要
それぞれの特性ゆえの生きづらさを抱えた4名の対象者（＋準伴走支援対象者1名）たちは、施設を退所した後に挫折を経験し、安心して生活できる環境や伴走支援者と共にすごせる場が必要でした。

そこで旧ホームの建物に支援者が居住し（支援者が建物を購入）、夕食会を中心に誕生日会・クリスマス会、小旅行などを開催することで対象者本人たちの話に耳を傾け、必要な伴走支援をおこないました。また、社会復帰への準備として、施設の軽作業をアルバイトとして担ってもらいました。

・助成事業の成果
ひきこもり、自己破産、自閉症スペクトラムからくる極度の対人恐怖、知的障がいと精神的な不安定さにともなう衝動的な散財や異性との危うい交友関係など、それぞれの課題を抱えていましたが、継続した支援によって精神面の安定や就労・金銭管理のサポートなどによる生活の立て直しなど、状況の改善が見られました。

施設退所から5年・10年が経ってから他に頼るところがなく連絡してくる退所者もいるため、旧ホームでの夕食会を中心とした伴走支援は助成終了後も継続していきます。

過酷な運命と向き合いながら生きる若者は、支援につながったからと言ってすぐに状況が改善されるわけではなく、支援者の方の息の長い関わりが必要とされています。

衣食住の心配なく安心して過ごせる時間を経験することで信頼関係が生まれ、生きる希望が持てるようになると良いですね。

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