進学を諦めざるを得ない環境にいた子どもへの進学支援

カリヨン子どもセンターは、家庭での親子関係がこじれ、虐待により、安全に暮らせなくなった子どもや、児童養護施設を巣立った後就労につまずいて、生活の場所を失った子どもたちのための「子どもシェルター」「自立援助ホーム」などを運営しています。

・助成事業の概要
高い能力を持っているにもかかわらず、施設入居前はかなり抑圧された環境に置かれ、大学進学を諦めざるをえなかった対象者が、本人の希望する進路選択とその実現をサポートするための伴走支援を行いました。

 

予備校への通学やオンライン授業に対応するための通信環境整備、国内大学だけでなく難関米国リベラルアーツ大学進学に向けたさまざまな試験（TOEFL、Duolingo English Test、SAT）や出願にともなう費用などに助成金を活用しました。

 

・助成事業の成果
施設入居前は親の意向に応える生き方を選択してきたこともあり、何かと「どうせ～」と言って諦めがちでしたが、自分の意思で自由に学べる環境を得たことで、勉強面での変化はもちろん、自分の考えや希望を言葉にすることができるようになり、他者との関わり方にも変化が見られました。

 

米国大学進学のための奨学金も確保でき、9月には米国大学に進学しました。

ただし、生活費や不測の事態に対応するための費用確保や、長期休暇での一時帰国のサポート、精神的なサポートなどは今後も必要だと考えています。

カリヨンの意味は、鐘を重ねた楽器だそうです。

「今日帰るところがない」そんな状況の子どもたちを、様々な専門家がスクラム連携をして、緊急保護から自立までをサポートしています。

 

子どもには、安心安全な場所で、守られる権利があるのですよね。

たくさんの鐘の音が素敵なハーモニーとなることを願っています。

 

メッセージ動画も届いているので、こちらもぜひご覧ください。

 

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