今年のパリ国際大学都市日本館のコンセプト

昨年のパリは右も左も分からない状態で、とにかくパリ国際大学都市日本館でイベントを無事に開催するだけで精一杯でした。フランス人に向けてのイベントは初体験だったので、内容を練り上げたくても材料がありませんでした。しかし、第2回となる今年は違います。

たとえばイベントの開始時刻は昨年は午後1時からでしたが、フランス人はたっぷり昼休みをとるので、午後2時からが良いとわかったので、今年はそうすることにしました。

 

（昨年のパリ国際大学都市日本館の様子）

 

昨年は和の精神や日本の心を伝えることが主題でした。

でも、今年は違います。

長崎に原爆が投下された8月9日の前夜に毎年催されている「長崎原爆殉難者慰霊祭」に昨年私は参加し、仏教、神道、キリスト教、イスラム教など宗教を超え国内外の聖職者が合同で実施する取組に感銘を受けました。

（長崎原爆殉難者慰霊祭）

 

そこで今年はユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教のそれぞれの箴言を書家に揮毫してもらい、そこに解説を加えてこれらのメッセージは、それぞれの宗教を越えて、人類共通の真理であることを伝えようと思います。そして、そのことを通じて、互いを尊重し合う、和の精神を伝えようと思います。

 

 

また、世界へ発信したいWA Spirit（循環と調和と寛容の精神）についても、昨年のサラエボ市長舎で行ったスピーチを、仏語と英語で伝えられたらと考えています。そして、2022年には長崎のように、各宗教の聖職者も参加するような催しにしたいと考えています。