ジオロケータ装着の準備をしています

クラウドファンディングのご支援の一部から、プラスチックごみが海鳥へ与える影響を調べる対象種オーストンウミツバメの季節的な移動経路を把握するのに必要な、ジオロケータを購入しました。

ジオロケータは、照度や温度のデータを記録できる小型の機器で、装着したのち、一定期間後に回収し、記録されている日長と南中時刻のデータを取り出し、水温の情報と補正することで緯度経度を推定し、渡り鳥の長距離の移動を調べることができます。

再回収して、データを取り出す必要はありますが、鳥類の渡り経路を明らかにする有効な手段として使われています。

使用する前には、写真のようにジオロケーターを屋外に1週間ほど置いて、埋め込まれているセンサーを調整します。

大学と共同で、関係機関の許可を得たうえで、50個のジオロケータをオーストンウミツバメに装着していく予定です。
 

（山本裕／日本野鳥の会自然保護室自然保護グループチーフ／三宅島アカコッコ館初代レンジャー）