支援者様からの応援メッセージ 第1弾 石田元彦 コーディネータ

ひつじ事業応援メッセージ第1弾！

 

　今プロジェクトを支援して頂いている方々からの応援メッセージを掲載させていただきます。記念すべき初回は、ひつじ放牧の発案者、石川県立大学 産学官連携学術交流センター コーディネータの石田元彦 名誉教授です。

 

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　以前は水田、畑として利用されていたが、現在では放置されている、耕作放棄地が全国で増えています。このうち、山間部の放棄地は面積が狭く機械化が難しいことから、ひつじを放牧して羊肉を生産することで有効活用できると考えました。そこで2014年から石川県白山市木滑において、地元住民の皆様のご協力を得て研究を進めて、以下のようなことが分かりました。

 

　野草が自生する耕作放棄地に6月から10月まで仔ひつじを放牧することで、体重を30㎏から50㎏にすることが出来、おおよそ20㎏の羊肉を生産できます。放牧されたひつじ達は、ススキ・ヨモギ・チカラシバ・ゲンノショウコ・エノコログサなど、季節とともに変化する野草を食べて成長します。

 

 

　お母さんひつじも6月から10月まで放牧され、8月下旬から10月末までお父さんひつじと交配することで妊娠することが出来ます。

写真1　「エサだ、エサだ！」エサ場へ向かうお母さんひつじたち、ひつじたちは放牧地に道を作って、一列に進んでいきます。

 

 

　放牧後、放牧地は草をバリカンで刈ったようにきれいになります。

写真2　ひつじを放牧すると、耕作放棄地も見事な放牧地に変身。放牧をしていない放棄地（写真奥）と比較するとよく分かります。

 

 

　5年間、同じ放牧地を利用しましたが、春から秋にかけていろいろな種類の野草が再生し、ひつじの飼料となります。

「ひつじは蹄は黄金の蹄」と呼ばれ、排出する糞尿を肥料にして荒れ地を生産力の高い土地に変えてくれると言われています。放牧後、お母さんひつじは畜舎に引っ越し、2月から3月にかけて仔ひつじを生んで、大切に育てます。

写真3　畜舎の中でくつろぐ親子

 

 

　仔ひつじ達は生まれてから2～3ヶ月後には親元を離れ、放牧地に出て大きくなっていきます。

　このように、耕作放棄地でのひつじ生産は、自然と共生した資源環境のなかで羊肉を生産するという素晴らしい取り組みです。

 

　もう5年近くお付き合いをさせて頂いて、有本さんが卓越した企画・運営力と行動力をお持ちであることが分かりました。ひつじ生産をビジネスにすることは大きなチャレンジです。しかし、有本さんがリーダーの山立会様であれば、必ず成功に導いていただけると信じております。

 

皆さまも山立会様の里山資源を活用した大事業にご協力いただければ幸いです。

 

 

石田元彦

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石田先生にはこれからも、放牧のノウハウをご指導を頂きたいと思っております。

温かい応援メッセージをありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。