現在のヨ５００８＠京都鉄道博物館

先日の京都鉄道博物館では、普段調査不可能な「テールマーク」などの寸法を確認したいと思い、主に企画展を見学させていただきました。

 

その中で、これまで見ることの無かった素晴らしい展示を見る事が出来ました。

 

 

 

それが、これ。

 

皮肉かもしれませんが、今までヨ５００８のマークなしを見た事が無く、マークステーの形状比較も出来なかったので、これは凄く有益でした。

 

当の「たから」のマークは、企画展でちゃんと飾ってありました。

しかも、

 

 

ボンネット「かがやき」のお隣！

そして４７５系「ゆのくに」（レプリカ）の上！

更に七尾線季節急行「ゆのはな」も！！

 

しかもこのブース、左上にもテールマーク、下にもテールマーク、テールマークだらけでした。

この丸型テールマークは、全てサイズが同じなのです。　紙資料で読んだ情報では…。

 

で、実際に確かめたかったのです。

それには普通、メジャーを持って当てて見なければ分からないのですが、

この企画展、とても沢山比較対象が並べてあって、メジャーすら不要でした！

 

「たから」と並べて展示されていた進駐軍用特別列車のマークのサイズが同じだったので、やっぱりマイテ４９形などの展望車と同じマークをしている事がいともあっさり証明されたのでした。

 

 

昭和初期の「富士」の展望車に付けられたマークです。

中身は多分レプリカですが、フレームは当時のもので、しっかりと造られていました。

 

で、これもヨ５００８やヨ５００３に、付けようと思えば付けられるマークステーということになります。

史実にはありませんから博物館でヨ５００８に設置することは無いでしょうけど、マイテ４９形なら様になるでしょうね。

すぐに見たい方は、大宮の鉄道博物館のマイテ３９形にも、富士マークは設置されています。

 

 

コンセントの形状も確認しないといけなかったのですが、ちょうど１つだけ、よく分かるマークがありました。

これで調査はほぼ終了でした。

ただ、ヨ５０００形には家庭用と同じ交流１００Ｖの電気は無いので、この「青大将」色のマークのコンセントは違うかな？　と思っています。

青大将の「つばめ」「はと」の時代には、展望車にクーラー用の電源装置がありましたから、交流コンセントもあった可能性があるので、改造されいるような気もします…。

 

 

多くの謎を解明出来た滞在でした。

本当に沢山のマークが展示されていて、現役当時を連想する事が難しいほど、このマーク達が付けられる車両が殆ど無い事をあらためて寂しく感じます。

 

少しでも、このマークを保存しておいて良かったと思えるよう、実車を残す取り組みとしてこのクラウドファンディングを実施しています。

 

分からない事も多々ありますので、ご教示いただけましたら幸いです。

引き続きご支援の程、お願い申し上げます。