こんばんは。

今日は天満～中崎町界隈のお店の撮影にうかがいました。

 

 

矢野書房さんでは希少な本をたくさん見せていただき、

戦前の竹下夢路装丁のさまざまな書籍をはじめ、

中には三島由紀夫『仮面の告白』の初版本も。

数年前に復刻版が出版されていましたが、本物は初めて見ました。

 

 

これらはコレクター向けの高価な本ですが、

そこまで値の張るものではなくても、

「装丁の面白さや美しさ、紙の質感など、

古本にはその時代時代の雰囲気が感じられるとともに、

“モノとしての魅力”を感じることができる」と矢野さん。

 

 

同様のことを先日訪問させていただいた善行堂の

山本さんもおっしゃっていました。

 

（古書善行堂さんの棚の一部）

 

 

アートブック、近代文献資料の専門店

 

一方、夕方に訪れたmodernaさんは、

写真集、アート、デザイン、建築、絵本などの「アートブック」や、
古い写真帖や近代建築・産業資料などの「近代文献資料」を取り扱われています。

 

 

前述のお店以上に専門色が強く、

コレクターの方が主な顧客だそうですが、

こちらでも「読み物」「資料」という側面とともに、

嗜好品として“モノとしての魅力”を感じることができる

書籍を多数紹介していただきました。

 

 

 

歌集・句集・詩集にチカラを入れる本屋さん

 

また、最後に訪問させていただいた葉ね文庫さんが

チカラを入れられているのが、短歌や俳句、詩などの書籍。

 

 

これらの作品は新刊書ですが、大手の書店ではほとんど取り扱われていない

小部数の作品集や、歌人の方から直接買い付けた本などを取り揃えることで、

独自の棚を形成されています。

 

 

同店の噂を聞きつけ、短歌好きが自然と集まってきたり、

作家さんが顔を出したり、時には店内で即席の歌会が始まったり、

サロン的な場としていろんな交流も生まれているようです。

 

 

このように、各店舗にはそれぞれの特色があり、

一口に「本屋さん」といってもいろんな楽しみ方があります。

 

 

そんな本屋さんの多様性やそれぞれの魅力を

サイトを通じて伝えていきたいですね。

 

（本日回ったお店はスマホで撮影しなかったので、画像がありません。上は天満界隈で以前撮影した駒鳥文庫さんの店内写真。ちなみに、同店は映画関連書籍の専門店です）