寄席の危機に想いを寄せて｜江戸から続く落語・寄席文化存続にご支援を

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う休業・入場制限により、寄席は今、大きな危機に直面しています。

江戸時代から続く寄席は、これまでも時代の流れに揉まれながら、その伝統を守ってきました。努力の甲斐あって近年では若手の育成も進み、若いファンもつきはじめ、業績も回復傾向でした。いよいよこれから、と落語界の未来に期待を膨らませていた矢先での、コロナ禍の直撃でした。

 

静まり返った寄席（新宿末廣亭）

 

歴史上初めてとなる長期休業や時間制限により、各寄席では毎月200万〜300万もの赤字が出ています。しかしながら休業や入場制限に対する国からの補償は雀の涙ほど。固定費を支払うことも出来ず、明日にも廃業してしまうかもしれない寄席もあるほど、事態は逼迫しています。

 

寄席にもしものことがあれば、綿々と続いてきた私たちに必要な修行のシステムが絶たれてしまいます。

 

 

 

 

噺家にとって寄席は、その他の落語会や興行の場とは違う、特別な意味を持つ場所です。

 

年中無休で昼夜の興行を続ける寄席では、無名の若手から真打まで、多くの落語家が日々高座にあがります。寄席は修行の場であり、自分を知っていただける場。落語家は口を揃えて「寄席に育ててもらっている」と語ります。

 

「寄席が潰れるような事があったら、あたしゃ後追い自殺したいくらいな気持ちです」（柳亭市馬）

寄席では昔から「寄席側と芸人側で折半」という方法で入場料収入を分配してきました。出演者にとって、寄席の報酬は他の落語会と比べても少ないと言われていますが、「寄席に恩返しするために」「若手を育てるために」と、彼らは高座にあがるのです。

 

寄席と落語家とは密接に関係する「運命共同体」であることは言うまでもありません。

 

 

 

 

寄席が危機的状況であることを受け、落語界として何かできることはないかと、この度、落語協会と落語芸術協会が手を取り合いました。落語家・講談師・色物演者などが組織する両協会は、所属する演者をとりまとめる調整役を担い、寄席と二人三脚で落語界を発展させて参りました。

 

今回はまずは都内の寄席への支援をと、「寄席支援プロジェクト」が立ち上がりました。

 

 

このプロジェクトでは、クラウドファンディングで皆様からのご支援を募り、鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、上野広小路亭、の5軒の寄席の興行運営費として大切に活用させていただきます。

 

今回は皆様からいただくご支援をできるだけ純粋に還元するため、リターンはシンプルな構成とさせていただきました。寄席のチケットをお返しすることも考えましたが、感染状況により見通しが立てにくい今、適切にチケットを運用し皆様を確実にご招待することは現実的ではないと考えたからです。

そのかわり、ご支援いただいた方だけにお渡しする限定品と共に、両協会から最大限の感謝のお気持ちをお届けするつもりです。

 

 

 

 

｜一般社団法人落語協会 柳亭市馬  会長

 

 

｜ 公益社団法人落語芸術協会 春風亭昇太 会長

 

 

 

 

● 雲田 はるこ さん（漫画家）

● 生島 淳 さん（スポーツジャーナリスト）

● 南沢 奈央 さん（女優）

● 真琴つばさ さん（歌手・女優）

 

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