～だれかのうれしいは、みんなのうれしい～

こんにちは、ＮＰＯ法人ユメソダテ理事の坂本です。

 

ユメソダテは現在知的障がいのある方の自立のためのコインケースの開発・実用化

のために、このクラウドファンディングにチャレンジ中です。

 

お金を使う、管理することに困りごとがあり一人で買い物ができない、レジで小銭を使いたいけどうまく使えなかったり、レジで時間がかかってしまうため、紙幣だけを使ってしまい、小銭が財布にたまっていく・・。

 

それは果たして、知的障がいのある方だけの困りごとなでしょうか？

 

電子決済やクレジットの活用が進んでも駅やスーパー、コンビニのレジの支払いでなかなかうまく小銭出せずに困っている高齢者の方、それをイライラしてまっている人の姿を

まだまだ見かけることがありますよね。

 

＊視覚障がいの方の困りごと

視覚に障がいがある（弱視）のＫさんのお話。

 

視覚に障がいがあると硬貨をレジで素早く手早く使いこなすのは難しい、

電子マネーも40代以下には活用できているが、一定以上の年齢層は活用できないことも多い。例えばＫさんの職場の先輩（50代）、視覚障がい（全盲）の男性はちょっとした買い物を後輩のKさんに１０００円札を渡して頼んで、おつりの小銭は空き缶などにためておく、

そしてたまってくるとKさんに「これでなにか好きなものを買って。」

と言って空き缶にたまったお金を持ってくるそうです。

 

その先輩のように、レジで素早く、手早く硬貨を使いこなすのが難しく硬貨を使うことをあきらめてしまっている人は結構いて、このコインケースはその助けになるよ！ と嬉しそうに語ってくれました。

 

＊認知症、高齢者の方の困りごと

地域包括支援センターで認知症サポーターを育成する認知症キャラバンにとりくんでいる社会福祉士Nさんのお話。

 

軽度認知症の方が、お財布の中にどんな硬貨があり、何をだせばいいかわからなくなってしまうことがよくありますよ！認知症でなくても高齢者には指先がうまく使えなく硬貨が

思うようにお財布からとりだせない、ということもよくあります。

 

だから、自分自身で買い物をすることや、硬貨を使うことをあきらめてしまっている人が案外沢山いるのです。でもこの、硬貨が一目でわかるように並んだコインケースなら、

レジでお店の人にお財布の中を覗き込んでもらうより、お互いが安心して確認ができて、お店の人とのお金のスムーズなコミュニケーションを取ることができる、一緒に見ましょう、一緒に確認しましょうって。一方的な支援ではなくてフェアな関係が生まれると思います。

 

そうしたら、認知症があっても安心して自分で買い物ができて自立につながる力になる！と力強く語ってくれました。

 

様々な障がい、認知症、高齢者のお金の困りごとも、

ほんの少しの助けがあれば自立につながる、けれどほんの少しの助けが得られないためにあきらめるしかないことがたくさんあります。

 

そんなほんの少しの助けを、知的障がいのある人の困りごとから生まれたこのコインケースが引き出すことができるのです。

 

使えなかったお金が使える、使う人も受け取る人もちょっと楽になる、それを見ている

並んでいる人もハラハライライラしないで見守れる、誰かのうれしいがみんなのうれしいになる、そんなほんの少しのきっかけに私達のコインケースがなっていきます。

一人でも多くの人のうれしいが繋がるように、どうか夢育てコインケースのクラウドファンディングにご支援をよろしくお願い致します。