「となりのオットセイ」

オットセイ担当飼育員ブログ

「となりのオットセイ」

 

なぜ「となりのオットセイ」なのか…。
それは、ズーラシアのミナミアフリカオットセイ展示場のお隣は、人気者のホッキョクグマの展示場だからです。

ミナミアフリカオットセイの様子を観察しにいくと、お客様がズラッとホッキョクグマをご覧になっていて、ミナミアフリカオットセイの展示場には背を向けていることが多いのです（涙）

というわけで、ちょっと自虐的ですが、少しでもミナミアフリカオットセイの魅力を伝えるぞ！という意気込みでつけたタイトルです。

 

誤解のないようにお伝えしておきますが、私はツキノワグマもメガネグマも担当したことがあるせいか、ホッキョクグマも素敵だな～っと常々思っています。
 

さて、写真は「ワン」です。

ワンの顔をしみじみ見ながら、「わかりやすいミナミアフリカオットセイの素敵なところって何かな・・・」と考えてみました。

しかし、オットセイってパッ見る限り、本当に地味なんです。

「まぁ、いいか（良くない）。とりあえず今日も健康チェックからはじめよう。お腹見せてね。」

 

ワンがコロリと地面に転がると…。

 

 

いただきましたーっ！
見てください、この曲線美！！
水中生活に適応した海棲哺乳類ならではのカーブ、とても美しいと思いませんか？

つづいては「ハジメ」。ズーラシア生まれの、ズーラシア育ちです。
体重が約180㎏もあって、迫力満点なせいでしょうか。

バシャーっと水しぶきをあげて近づいてくると、お客様から「怖い」と言われることがあります。

でもハジメが、顔がのぞきこめるぐらい近くにやって来ると、今度は「あ、かわいい」と言われます。

 

実はこの「かわいい」には理由があるのです。
オットセイは顔の面積に対して眼球がとても大きい動物です。しかもミナミアフリカオットセイは、オットセイの仲間では最大級の体の大きさ。

この大きな瞳に心がキュン…とするのもうなずけますね。

 

 

ズーラシアのオットセイにはもう１頭、「ハッピー」がいます。
ハッピーのお話はまた今度・・・。