中高生向けツアーを始めたきっかけ【其の3】

『元気LAツアー』でのメイン・イベントの一つに、アメリカの公立高校での体験学習と生徒達との国際交流がありました。そこで日系企業が数多く進出し比較的裕福で治安の良いところで知られるトーランス市にあるサウス・ハイスクールを訪問。数学や科学やダンス等の授業を見学させて頂きました。日本語のクラスでは大歓迎を受け、あらかじめ練習をしていた佐賀や日本文化を紹介するスピーチを英語で発表。現地の学生達は熱心に耳を傾けてくれ、最後にはたくさんの質問が飛び出しました。限られた時間ではありましたが学生同士の楽しい歓談もあり、連絡先を交換したり記念写真を撮ったりと楽しい時を過ごすことができました。

その他のプログラムとしていくつか挙げられます。まず、グリフィス天文台にある博物館は、宇宙や自然科学について学べる場所です。そこで「スカベンジャー・ハント」と言って、館内にいる係員の人たちや説明書きを頼りに（もちろん全て英語で）与えられた問題を解いていくゲームをチームごとに協力しあって達成したり、日本人街では日米歴史博物館を訪ね、第二次世界大戦当時の日系人たちの強制収容所での暮らしぶりを知る日本人の「語り部」から貴重な体験談を聞き、その後カリフォルニア州立大学の現役大学生たちと日系文化について熱くディスカッションしたりもしました。

単なる観光地を巡るだけのツアーと違い、アメリカの内部にディープに入り込み、心を揺さぶられる体験に、子供達も毎日真剣に取り組みました。そうするうちに子供達の中にだんだん自信が芽生えてくるのが見えてきたのです・・・。（続く…。）