静水で漕ぎ続けてた者として

本日は、フラットとコースタルの両種目で日本代表として活躍されている山領選手からのコメントを投稿します！世界での経験、ローイング界の潮流など、山領選手からメッセージは必見です！

 

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愛媛県競技力向上対策本部の山領です。

 

活動報告を熱心に読んでくださる方！仕方ない読んでやるかと思って開いてくださった方！ありがとうございます！！

今回、フラットコンディションで漕ぎ続けてきた選手として私なりの支援のコメントができたらと思います。

 

 

そもそも競技の呼称が最近「ボート」から「ローイング」になって、「コースタル」が出てきたと思ったら「ビーチスプリント」だとか、対して従来のローイングがフラットだクラシカルだと情報が一気に錯綜している感じがします。皆さんはいかがでしょうか？

 

私は2022年・2023年と世界選手権に出場しましたが、それまではビーチスプリントの存在をほぼ知りませんでした。

 

今治で大会をやっていること、世界選手権があること、恥ずかしながら今治西高の銀メダルも。
コースタルボートは見たことも乗ったこともあるけど、どういう性質の種目か、どんな人がやっているか、なんてことも。

 

多くの方の活動により、コースタルを知っている人はかなり増えてきました。一方で懐疑的な人もみえるようですが、賛同者だけでなくなってきているのは関心の高まりとしてある意味喜ばしい！というのが個人的な思いです。知られていないより全然OK！

まだまだそんなコースタルに、強化のために支援をお願いします、というのはとてもハードルの高いことだと思っています。

なぜなら今年は目前にパリオリンピックがあって、それの強化にほぼ一点集中になることは想像に難くないです。私も軽量級種目で日本代表としてそれなりの年数活動してきて、正直フラット側としての目線が強いです。

軽量級最後であったり、オープン種目もレベルが上がってチャンスがたくさん転がっていたり。そんな年だと思っています。これまでの歴史を考えても、圧倒的に優先事項なのは誰の目にも明らかです。私もそうだと思います。パリに向かうみんなの行き先に期待したいですし、全力で心から応援しています。

 

 

そしてコースタルは今年の業界全体の優先順位としては低い…けれどもこちらも応援したい！というのが私の思いです。

持久戦よりもスプリントで活躍できるパワー系だとか、ダッシュが異常に速いとか、選手の活躍の場が広がるのがとても良い！私は圧倒的持久系なのですが、ここにきてスプリントに挑むため日々励む自分の成長にワクワクしてます。既に小林さん（戸田中央総合病院RC）が書かれていますが、彼の体格に近い選手が世界のトップにいます。

日本にもスプリントで王者になれる可能性はあって、そんな王者の原石はいます。活躍の場所を広げたい選手、新しい自分に挑みたい選手、そんな土壌にコースタルがなればいいと思います。

これまで静水のフラットコンディションで漕いできたからこそコースタルの魅力にも感じています。

 

この感覚を共有できる人ともっとたくさんつながれるといいなと思います。

日本チームにより新しい風が吹き込むことを願ってやみません。