
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 17人
- 募集終了日
- 2017年3月31日
本文の注釈~補足です
[注釈-1]絵画技術と材料
■支持体には、銅板をオリジナルと同じように釘で切り抜いて、イタリアの古い記録を調べて下地を作ります。
■絵具は、鉛白を独自の処方で練って作ります。練る道具も開発したものです。シルバーホワイト(クレムス白)は、ベルギーBLOCKX社で絶賛されました。*TAKAHASHI SPECIALとして同社での開発を予定しています。
■絵具を練ったり、メディウムに使う油は、ドイツやスエーデン産を現地に行って仕入れてから、水と白土と太陽の作用で、半年間かけて作ります。これは15世紀の処方をヒントにして改良を重ね製法です。
コールドプレスド リンシードオイル(低温圧搾)の 15 世紀の精製法

■筆には、毛の組み方~糊付け方法~脱脂処理・・など、様々な製法と設計研究の上、広島の熊野の最高の脱脂プラントのある工場で、最良かつ希少なコリンスキーを使って作っています。
■顔料は、アフガニスタン産の最高グレードのラピスラズリから作ったり、国内の山や河川から採取した貴石を含む天然鉱石から作ります。
■特殊な支持体製作・・某美術館のための国内最大級の支持体製作
このように、ほとんどすべての材料を、制作条件に合わせて処方~自製しています。
[注釈-2]■ブロックス社について
画材のブランドのクオリティでは、あのロールスロイス社に匹敵するBLOCKX社です。当時のご当主のジャックス・ブロックス氏と画家のダニエレ氏と三日間に渡って会談しました。主な内容は「ブロックス絵具の特性」と「油彩画の伝統技術の復興」についてです。
ブロックス氏は「ブロックス社は、四代に渡って化学者として良質な素材と長い間に培ってきた技術と経験で絵具を作ってきた。この絵具を、実際に活用できるのは、あなた方、絵師たちだ。私たちは、これからも良いものを作っていくので、あなたには、油彩画の伝統と本来のスタイルを復興してほしい。それは、あなたしか出来ないことだ」と、過分なご評価を頂きました。とはいえ、油彩画技法の伝統崩壊は1500年代から始まっています。
また、近年では絵画表現の方法としての油彩画離れも急速に増えています。その原因は、この技法の本来のスタイルが15世紀以降、正しく伝わって来なかったからです。その本来のスタイルとは、決して複雑なものではありません。つまり油彩画技法は、「油と顔料」によるものではなく、「樹脂とバルサムと顔料」による樹脂油彩絵具によるものであり、その取扱い方法には、いくつかの明確なルールがある。ということです。このことを、数百年に渡って守り続けてきたのが、世界唯一のBLOCKX社なのです。
[注釈-3]高橋メソッド・東京美術研究所について
絵画表現は、当初は「ないものを頭でイメージして絵としてリアルイメージにする」ものです。一方、高橋メソッドでは、「リアルイメージ(手本)をリアルイメージ(複写)に」する訓練を通して絵を学びます。書道や音楽のように、手本を出来るだけ同じように真似る訓練と一緒です。そして、その手本となるのが油彩画の起源の15世紀のフランドル、16世紀のイタリアルネサンス、17世紀のネーデルランドの名画です。
「素人が、美術館の名画を手本にして描けるの?」
どのような名画であれ、印刷機のように瞬時に描いている訳ではなく、音楽の音符のように一本一本のストロークで構成されています。その一本のストロークのほとんどが小学生でも描けるものなのですが、それが出来ないのは、頭と手と画面の連絡がしっかりとれていないのが原因です。高橋メソッドでは、この一本のストロークから、名画を手本にして描けるように訓練するので、どなたでも描けるようになるのです。
[注釈-4]■失敗例について
【失敗には原因がある】 上手く描けなかった理由。結果には、必ず原因があります。その一部を書いてみましょう。
■準備編
1.ルーブル美術館で買ったモナリザのポスターを手本にして同じサイズで描いた。
2.買ってきたキャンバスをそのまま使って描き始めた。
4.絵の手本(ポスター)と入手したキャンバスの縦横の比率が違って変になった。
5.軟毛質は高価なので安い豚筆を買って使ったが、筆が硬くて失敗した。
6.オリジナルは板とあるが、入手方法~下地の塗り方が分からなくて挫折。
■描画編 1.目分量でかたちを転写したが、変になった。
2.木炭でデッサンをしてから絵具を塗ったらデッサンが消えてしまった。
3.デッサンを適当に描いたら、塗り方も分からず何度も修正しながら描いた。
4.油絵具で下絵を描き、すぐに上塗りしたら下絵が溶けて分からなくなった。
5.どの画用液を使えば良いのか分からないので揮発油だけで描いた。
6.下絵や中描きが分からないので、ポスターと同じように描いたが発色しない。
7.手前の人物から始めて背景を描いたが、輪郭の処理がまったくできなかった。
8.細部に絵具を沢山塗ったら、微調整が出来ず、形が崩れた。
9.モナリザは絵具を百層塗り重ねて描いたと習ったが3層目から形が狂った。
このように、失敗の原因はいろいろありますが、最大の原因は、手本のポスターや画集に見える状態を、最初から得ようとすることです。
[注釈-5]■制作の実際について
【作品の構造は地層と同じ】
古い時代の絵画は、下絵層~中描き層~仕上げ層のように、絵具層は、何層か塗り重ねて仕上げられています。また、作品全体の構造を人に例えると・・
・絵具層が「筋肉」
・板やキャンバス の基底材は「骨格」
・作品を守るニス層は「皮膚」
となります。 このように一枚の作品、そしてそれぞれの部分は、地層のように複数の処理工程によって構成されているので、一度塗っただけでオリジナルと同じ状態を得るのは、基本的に無理なのです。
【名画は制作工程を分割することで誰でも描ける】
モナリザを実際に描くとすると、初めての人でも頑張れば四層くらいで、かなり良い状態に仕上げる事が出来ます。
その四層とは・・
■下絵層(30%)デッサンに続く最初の油絵具層 デッサンを陰影に置き換える程度。逆にいえば 発色効果は望めない。
■中描き一層目(50%)下絵層と同じ絵具を使って同じ絵具層を塗り重ねる。
■中描き二層目(80%)一層目と同じことを繰り返すが発色は自動的に一層良くなる。
■仕上げ層(100%)二層目と同じことを繰り返すが発色は、それまでのものと比べ遥かに良くなる。
*各%は仕上がりまでの状態を示すほか、各工程で求められる諸要素と技術量
どのようなベテランでも、一度でできることには限度があります。その限度内で出来ることを行うしかないのです。そして、「この工程では、どのようにアプローチして、どこまで描けば良いのか」について、具体的な[状態]を、実際にお示しお伝えするのが、 このたび製作するこの技法ビデオです。
【技法ビデオの主な内容】
La Dentellière Vermeer Johannes (1632-1675) Paris, musée du Louvre
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”名画コンダクター・高橋亮馬が皆様を“フェルメールの世界へ”
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撮影項目(概要)*シーンは大まかに3部作+次号予告
■イントロダクション [Ⅰ]油彩画技法の特長と歴史 [Ⅱ]作家:フェルメールについて [Ⅲ]作品:「糸を編む女」制作展開 *ビデオの流れ
■制作準備と骨刷り [Ⅳ]支持体の準備 ①材料と道具 ②下準備と処方 ③支持体製法 [Ⅴ]制作-1【骨刷り】①原資と複製のサイズ設定法 ②デッサン転写法
■制作 [Ⅵ]画材の紹介 *なぜブロックス社の絵具なのか? *メディウムの組成 [Ⅶ]下 絵・・誰でもできる最初の絵具層(彩色) [Ⅷ]本制作・・下絵と同じ絵具層だから誰でもできる本制作 [Ⅸ]仕上げ・・下絵と本制作が出来たら誰でもできる仕上げ層
■サプリメント [Ⅹ]*様々なワニスと塗布方法 *額装について
*次回作のご案内 *パリ・ルーブル美術館蔵作品(未定) 決定次第・フランス国立美術館連合AMF申請
リターン
3,000円

テーマ作品「フェルメール」のお礼のメッセージカード
技法ビデオのフェルメール作「糸を編む女」のお礼のメッセージカードに、高橋亮馬直筆サインを添えてご進呈させて頂きます。
■写真はイメージです
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年5月
5,000円

①ミニチュアレプリカ *キャンバスプリント
キャンバスにプリントしたものをパネル貼りしました。
高橋亮馬直筆サインとお礼のメッセージカード添えてお届けさせて頂きます。
*レプリカサイズ 約150×180mm
卓上イーゼルなどでの展示もお勧めです。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年5月
3,000円

テーマ作品「フェルメール」のお礼のメッセージカード
技法ビデオのフェルメール作「糸を編む女」のお礼のメッセージカードに、高橋亮馬直筆サインを添えてご進呈させて頂きます。
■写真はイメージです
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年5月
5,000円

①ミニチュアレプリカ *キャンバスプリント
キャンバスにプリントしたものをパネル貼りしました。
高橋亮馬直筆サインとお礼のメッセージカード添えてお届けさせて頂きます。
*レプリカサイズ 約150×180mm
卓上イーゼルなどでの展示もお勧めです。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年5月

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