全てはこのためだったと思う

みなさんこんにちは。

ATOZメンバーのKです。

 

ATOZでは、昨年12月に販売を開始した、ATOZジャケットの企画を担当しております。

 

ところでみなさんは「この日のために生きてきたんだ！」「このために努力を重ねてきたんだ！」と感じたご経験がおありでしょうか？

 

私の場合は、ATOZメンバーとして、ATOZの洋服をお披露目したとき、まさに「自分の人生はすべて、このためにあったんだ…」と感じたのです。

 

私がファッションに目覚めたきっかけ

そもそも私が洋服やファッションに目覚めたきっかけは、遡ること10数年前、滋賀県大津市で大学生活を過ごしていた頃に遡ります。

当時にお付き合いしていた女性と些細なことで喧嘩してしまった私は、その勢いのままに自転車を駆り、物凄いスピードで瀬田川沿いを駆け抜けました。（瀬田川は琵琶湖から流れる唯一の自然河川です）

想いを吹っ切るため駆け抜けた先に、とある古着屋（といっても滋賀県のリサイクルショップですが…）で、とんでもなく派手な花柄のシャツを見つけます。

「このシャツを着たら、今の自分とは違う自分になれそうな気がする」

そう感じてその花柄のシャツを購入したのが、私が洋服やファッションの世界を歩むきっかけになりました。

 

ファッションを中心に回り始めた世界

そこから私の人生は、洋服やファッションを中心に回り始めます。

毎日、全国各地の何十という古着屋の入荷情報やブログをチェック。

ヴィンテージと呼ばれるアイテムにはどんな特徴があるのか、ミリタリーウェア、ワークウェアの歴史を探究し、乾いたスポンジのようにいろんなことを吸収するのが、楽しくて仕方がなかったです。

アルバイトのお給料が入ると、給料袋を握りしめたまま京都や大阪の古着屋を巡り、ほぼ全てのお金を洋服の購入に注ぎ込みました。

 

就職活動もアパレル関係に絞り、某大手アパレルから内定をいただくものの、最終的にはアルバイトさせていただいていたヴィンテージ古着を扱う会社に正社員として就職。

 

アパレル業界には3年ほどしか従事しませんでしたが、社会人になってからも相変わらず、お給料のほとんどを洋服代に充てる生活を続けていました。（というか今も続けています…）

 

服バカ街道で出会った仲間

そんな服バカ街道を大股で闊歩する人生の最中に出会ったのが、ATOZのメンバーです。

洋服が好き、ファッションが好きという1つの共通点で、80億分の4の人生が重なり、ATOZというブランドを立ち上げるに至りました。

 

ATOZでは、4人がそれぞれ企画の担当者として責任を持ちつつ、互いの担当するアイテムのデザインやディティールに意見を持ち寄るスタイルで、1つの洋服を企画しています。

そうして生まれたのが、ATOZシャツやATOZジャケットなのです。

 

ATOZのアイテムには、私を含めたATOZメンバー4人の人生が詰まっています。

私が学生時代、「この洋服を着れば、自分を変えられるかもしれない」と思ったその衝動も、もれなく注ぎ込みました。

 

だからこそ、ATOZの洋服をみなさんにお披露目したとき、「自分の人生はすべて、このためにあったんだ…」と感じたのです。

 

この生地を作るために自分はATOZを始めたのかもしれない

そして同じ思いを、今回のプロジェクトにも感じております。

今回のプロジェクトで制作するエンブロイダリーコーデュロイ生地は、私が企画担当したATOZジャケットで使用予定の生地。

「この生地を世に発信するために、ATOZジャケットを企画したのかもしれない」

エンブロイダリーコーデュロイ生地は、そう思わせるほどに素晴らしい技術力で作られている、最高の生地です。

 

本プロジェクトを通じて、1人でも多くの方に、この生地の素晴らしさを直にお届けできれば幸いです。