プレイスバイ小学校の子どもたちに図書室を作りたい
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支援総額

610,000

目標金額 350,000円

支援者
35人
募集終了日
2023年12月10日

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2023年11月11日 03:05

私が海外に支援をする理由

海外支援活動に関心のある皆さんにお尋ねします。

 

国内ではなく、海外に支援する意味を考えたことはありますか。

 

 

貧困は、相対的貧困と絶対的貧困の2種類のカテゴリーに分けられます。

 

確かに、日本にも生活困窮者はたくさんいますし、支援が必要とされる孤児たち、貧困家庭に育つ子どもたち、ホームレスの人々もいます。

 

しかし、日本でなら貧困者は生活保護をはじめ、各種社会的な補償が受けられます。

 

それゆえ、日本の貧困は、相対的貧困といわれます。

 

それに対して、カンボジアの貧困は、絶対的な貧困。

 

国は面倒を見てはくれない、助けてくれる人もいない、そういった中で、貧しい人々は、ぎりぎりまで追い詰められながらも、自分の力で何とか生活しています。

 

 

私が、考える海外支援の必要性は、以下の4つの理由にあります。

 

1 日本の戦後も各国からの支援を受けていたという事実

日本の敗戦後、1945年から10年間ほどは、国内は戦災者、浮浪者、孤児であふれかえり、混乱を極めた時代でした。物資や食料が極端に不足し、闇市が流行り、窃盗や強盗が多発し、国民の生活は混乱していました。

 

そんなときに支援の手を差し伸べたのが、ララ物資とユニセフによる支援です。

当時、大量の物資が、船舶によって、横浜港に運ばれてきました。

厚生省の調査報告書では、ララ物資による支援は、1952年までに、ミルク類,砂糖,塩,醤油,油類,缶詰類,菓子等の食料11,000トン,乳児・児童・大人用の衣料2,750トン,布団綿,原反,靴,石鹸,学用品,食器類,ハミガキ,タバコ,その他日用品,医薬品等1,750トン,山羊2,175頭,乳牛45頭などがあり、それらは、社会事業収容施設・国立病院・国立療養所・保健所・病院・大学・高等学校・小学校・引揚者・戦災者・開拓者・非常災害の罹災者・その他一般生活困窮者等に配分されたと記されています。

 

当時、延べ1,700万人以上の人々がこの恩恵を受けました。

 

現在70歳以上の方々の世代に当たります。

 

また、ユニセフからは、1949年(昭和24年)から1964年(昭和39年)までの15年間にわたり、給食用の粉ミルク(脱脂粉乳)のほかに、衣服をつくるための綿や医療品など、当時のお金で65億円もの援助を受けています。

 

こうした支援により、戦後の困窮した人々の生活が支えられたこと、そして荒廃した人々の心にも希望の光が当てられたことを、私たちはきちんと理解しておく必要があります。

 

 

2 途上国の人々の労働力に頼っているという事実

ユニクロやH&Mの生産拠点が東南アジアにあることを、皆さんも何となく知っていることと思います。

 

ここカンボジアにも、数多くの縫製工場が存在しており、数十万人の労働者たちが働いています。

労働者たちは、毎朝、トラックの荷台に立ち乗りして工場に向かいます。

そして、月~土曜日までフルタイムで働きます。

 

月収は、200$です。(2023年現在)

 

とても、十分な給料とは言えません。

 

下の写真が、カンボジアの縫製工場での仕事の様子です。

ほとんどが、地方出身の女の子たちで、多くが学校を中退しています。

 

毎月、所得の半額以上を田舎の残された家族に送金します。

 

プノンペンには仕事はあれども、物価は地方に比べてかなり高いので、暮らしは決して楽ではありません。 

彼女たちは、ぎりぎりの生活で追い詰められている毎日だと涙ながらに訴えています。

 

皆さんも、ご自分の衣服を手にして、このような労働者たちのことを少しでも頭に思い描いてみてください。

 

きっと、違った景色が見えてくるはずです。

 

私たちの生活は、こういった人々の労働によって支えられていることを忘れてはなりません。

 

 

3 止まない児童労働

カンボジアの人々が一日に稼ぐ賃金は、日本で稼ぐ1時間の時間給よりもかなり低いことをご存じですか。

 

下の彼は、11歳の少年です。

 

学校に行かず、炎天下の元、サトウキビの切り出しの仕事をしています。

 

1日の賃金は、10,000リエル。(約280円)


下の少女たちは、観光地で出会った子どもたちです。

 

放課後に クロマーと言われる綿製品を売り歩いていました。

 

1枚で2ドル、2枚なら3ドルです。

日本で、このような児童労働を見ることはまずありません。

 

なぜなら、日本の貧困家庭に育つ子供たちは、社会的に保護される仕組みが整っているからです。

 

 

ゴミ山からプラスチックごみや使えるものを集め、お金に変えて生計を立てている子どもたちも大勢います。

 

実は、カンボジアにはごみの分別がありませんので、このごみの中には、腐った食べ物や動物の死骸など、生ごみが混ざっています。

 

この子たちは、想像を絶する異臭の中で作業をしているのです。

 

先にも申しましたが、カンボジアには、国からの生活支援はありませんし、年金もありません。

 

絶対的な貧困

 

貧困の度合いが、異次元であることもお分かりいただけるものと思います。

 

 

4 今も残る戦争の傷跡

日本は、戦後20年で奇跡的な復興を遂げました。

 

1964年には東京オリンピックが開催され、日本の戦後は終わったとまで言われました。

 

日本の戦後にも、昭和の時代まで、不発弾が発見されたというニュースがありましたが、今では、そんな心配もなく、人々は安全に暮らせるようになりました。

 

しかし、カンボジアでは、今もなお戦争の傷跡が残ります。

 

内戦時代に国境付近に埋められた対人地雷。

 

その数、600万発。

そう、カンボジアは、未だに世界で3番目に埋設地雷の多い国といわれています。

 

一個20ドルほどで購入できるため、内戦中カンボジアにも大量に輸入されました。

 

ところで、皆さん、なぜ地雷が「非人道兵器」と言われるかご存じですか。

それは、対人地雷そのものが、相手を殺すことを目的としていないからです。

 

1個の地雷が敵兵士の足を負傷させます。

 

すると、その負傷した兵士を運ぶために2名の兵士が抱えて歩行しなければなりません。

 

それにより、3名の敵兵力を減らすことができるのです。

その被害に遭うのは、多くが一般の人々です。

 

カンボジアでは、こうした多くの被害者を生み出してきました。

 

カンボジアには、地雷処理省という政府機関があり、国を挙げて地雷処理に当たっていますが、その数から全撤去までの道のりはたいへん険しいのが実情です。

たった一つの対人地雷が人の一生を台無しにする。

 

2001年カナダのオタワで対人地雷禁止条約が締結されましたが、世界には未だにそれを生産し続けている国もあります。

 

カンボジアの戦後は、まだ終わっていません。

 

 

以上4つが、私が海外に支援をする理由として念頭に置いていることです。

 

私は、いつもこの4つを自らに問いかけながら、支援活動の現場に立たせていただいております。

 

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