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第11回　東アジア音楽祭2024inヒロシマ

＜ヒロシマからのメッセージ“日本と韓国の友好と創造の祭典”＞

― レクチャー＆コンサート　伝統と現代の響奏―

（完了報告）

2024年3月17日

（一社）ヒロシマ・ミュージック・プロジェクト

代表理事/総監督　伴谷　晃二

2024年3月10日（日）JMSアステールプラザ・オーケストラ等練習場におきまして、(一社)ヒロシマ・ミュージック・プロジェクト主催「第１１回東アジア音楽祭2024inヒロシマ＜ヒロシマからのメッセージ“東アジアの友好と創造の祭典”＞」を無事に終了することができました。

この公演は「東アジア音楽祭2009-2024inヒロシマ」のシリーズをなすもので、「第１０回東アジア音楽祭2022inヒロシマ」以降、従来の日本・韓国・台湾を基軸とした東アジア地域の作曲家の作品、とりわけ、日本の伝統楽器（尺八、三絃、筝）や韓国の伝統楽器（カヤグム、テグム、チャンゴ）、台湾の民俗楽器他を中心としたレクチャーに続いて、コンサート（伝統楽器による室内楽作曲作品展・現代室内楽作曲作品展）を継続し開催してまいりました。

「第11回　東アジア音楽祭2024inヒロシマ＜ヒロシマからのメッセージ“日本と韓国の交流と創造の祭典”＞」を通した、ヒロシマ・ミュージック・プロジェクトのアクティブな活動とともに、＜ヒロシマ＞から“核兵器廃絶と平和への希求”の願いを込めて、鎮魂と再生と復興を、日本からさらに東アジア地域や世界へと発信してまいりました。

全体のプログラム構成は、①＜ワークショップ：日本と韓国の伝統楽器（カヤグム・テグム・チャンゴ）と伝統音楽の紹介および日本舞踊と日本の伝統音楽（長唄　三味線）の解説・指導＞②＜レクチャーⅠ：東アジアの潮流―カヤグムと箏―＞③＜レクチャー＆コンサート：韓国の伝統音楽（テグムサンジョ・カヤグムサンジョ、風流音楽“千年万歳”“各地のアリラン”と韓国現代音楽作品“「Litany」（魂の歌：テグム）、「イエローリボン」（セウオール号の追憶：カヤグムとチャンゴ・パーカッション）＞④＜レクチャーⅡ：東アジアの潮流―日本の伝統音楽への影響＞⑤＜レクチャー＆コンサート：日本の伝統音楽（尺八・箏・三味線）と日本現代音楽作品「風の詩Ⅱ」(尺八・三味線)、「再生」（尺八・十七絃箏）、「ヒロシマの詩Ⅱ」（パーカッション）＞⑥日本舞踊と日本の伝統音楽（長唄　三味線）のコラボレーション＞でした。

10時から７時間の長丁場でしたが、323名（事業総経費1,666,053円）の来場者を迎え、白熱した雰囲気の中で開催され、いずれの舞台も大変高評を博しました。中でも、ソウル・アオルム伝統芸術団による韓国各地方のアリランや東京・邦楽聖会による鹿の遠音、また長唄三味線の弾き唄いと日本舞踊のコラボレーションには惜しみない拍手が注がれました。

（一社）ヒロシマ・ミュージック・プロジェクトは、「東アジア音楽祭inヒロシマ」の公演を通し、東アジア地域における“多文化社会と共生”の理念のもとに、伝統と現代の両面を互いに補完し合う文化・芸術の関係を模索し検証してまいりました。このようなシリーズを毎年“ヒロシマ”から東アジアへ、さらに世界へと発信し、音楽をとおした連携を深め、一層実り豊かな文化・芸術の関係が構築できれば大変大きな喜びです。またこのような種まきの結果、2024年10月には、日本から東アジアで初めて「第１回東アジア音楽祭2024inソウル＜ソウルからのメッセージ“日韓台の友好と創造の祭典”＞が開催されることになり、ヒロシマからソウル、さらにタイペイへと拡充の輪が広がってまいりました。

このような公演を2020東京オリンピック・パラリンピックおよびG7広島サミットに続いて広島で開催し、広く広島県民・市民をはじめ、日本および東アジア地域の、また世界の国々の文化・芸術の振興と発展に寄与し貢献できればと思います。