オイリーカートの衝撃。

フリーの演出家で、幼い子どもたちへの演技指導の第一人者、森田倫代さんから応援メッセージが届きました。

長年障害者向けの演劇活動をされているTim Webbさんのワークショップを受けて、始めて障害者施設の子どもたちに向けてワークショップをやった時の衝撃は忘れられません。私の言葉を聞いているのか、理解してくれているのかもわからない重度障害者の子どもたちが、五感に訴えかけるパフォーマンスに反応して、一生懸命嬉しさを身体全体で表現、それを見ていた保護者の方たちの嬉しそうな顔、顔、顔…これまで数えきれないほどの演劇ワークショップを体験してきましたが、あの時ほど胸が締め付けられるような思いをした事はありません。障害者ではあるけれど、一人の人間の魂に触れたような気がしたのです。それぞれの障害によって反応は様々で一人一人に向けての即興が要求されるので、商業ベースでは絶対に成立しない公演ですが、障害を持つお子さんの家族のためにも是非続けて欲しい活動です。

フリーディレクター　
森田倫代