手話について考える②

文　すぎあき（実行委員）

 

手話について

そして特にセクマイ大会に深く関わる手話表現について、

分科会３に登壇される山本芙由美さんが書かれた文章があるので、紹介をさせていただきます。

 

日本手話で長く使われてきたジェンダー表現

Deaf LGBTQ Center 山本芙由美 

https://sites.google.com/view/deaflgbtqbook/home/gender

 

ろう×LGBTQ＋サポートブック３

https://sites.google.com/view/deaflgbtqbook/home?authuser=0

紙の冊子はもう無いです。

サポートブックの内容をネット上で読むことができます。

大事な内容がぎゅっと詰まってますので、お時間ある時に少しづつで構いません。

ぜひ読んでみてください。

 

このセクマイ大会の実行委員をするようになってから、改めて「人称代名詞」について

考える機会が増えました。

 

それまでは？

ろうの知り合いたちの会話を見ていると

ある人物のことを伝えるときに、すぐに相手に伝わらない場合、

その人物にまつわる「何か」を色々表現して伝えているように思います。

例えば、目眼をかけている、髪が長い、背が高い、どこに住んでいる、どこの聾学校の卒業である、

誰のつながり、など様々な情報を伝えてそれにプラスして「女」や「男」という性別の情報を

伝えている、そのように思います。

でも、これはとても限定的な個人の経験です。

一緒にお喋りをしている範囲にもよるかもしれません。

〇〇さんの「さん」のところにすぐに人称代名詞をあてていないなぁと思う経験があるため

実行委員になるまでは、今ほどは考えずに済んでいたように思います。

 

　セクマイ大会にご協力くださる手話通訳者さんたちと準備の段階で色々確認をする中で

「さん」のジェンダー表現を間違えないようにお願いいたしますとお伝えします。

それは、セクマイ大会の場にいる参加者やスタッフや登壇者さん皆さんが安心して過ごせるように

するために必要なことだからです。

 

　　わからない時は「人」の表現でお願いします。

　　見た目で性別を決めつけないようにしましょう。

 

もちろん、普段からそれらを意識し、実践されている通訳者さんもおられます。

情報保障を担ってくださる皆様と大会の場での留意点を確認しながら大会に向けて準備を進めてゆきます。

会場の配置をどのようにしたら、聞こえない・聞こえにくい参加者さんにとって参加しやすいかを

通訳者さんたちから教えてもらうこともあります。

 

毎回、少しづつ情報や経験のアップデートをしてゆきたいです。