「人間も虫も鳥も動物も、木や草や花も全ての生命は星のかけらでできた兄弟だ」天文学者フランク・ドレイク

ETを探す根本の理由は精神的なものです。自分が何であるかを知りたい。人間にとって何が最も大切なのか。人間はどうなってゆくのか。人間がこの地球に生まれた理由は何なのか。違う星で違う進化を続けている宇宙人に、聞いてみたいのです。多分彼らは、私達よりずっと先へ進化していると思うからです。

　私は、人の役に立ちたいのです。この地球に生まれたすべての人たちが、美しく、価値ある人生を生きて欲しい。そのために何か役に立ちたい。ETを知ることは、きっとそれについての示唆を与えてくれると思っています。

　宇宙人から返事が返ってきた時、多分この私はこの世にはいないでしょう。今、この地球に生きている人は誰もいないかもしれない。しかし、誰かが呼びかけなければ返事は帰ってこないのです。すべての科学と同じように、これは未来の世代のためなのです。

　夜空の星を見つめながらよくこんなことを思います。この星空のどこかに、私たちすべての命のふるさとがある。わたしたちの身体は、はるか昔この星空のどこかで生まれた星のかけらでできている。それは石も、樹も、草も、動物も、みな、同じです。宇宙の躰だって、同じ星のかけらからできているはずです。星こそ、我々共通の祖先なのです。だから我々は皆兄弟であり、ごく近い親戚なのです。

　（天文学者フランク・ドレイクさんは２０２５年5月２４日土曜日午後６時から「屋久島文化村センター」で上映される「地球交響曲ガイアシンフォニー」第二番に出演されています。ご協力ありがとうございます。あなたの１０００円のご支援で離島に住む方も視聴することができます。）